楽天・川島 ソフトバンクから移籍後初アーチ 本拠地初打席の初球を決勝3ラン「めちゃくちゃ気持ちいい」

[ 2022年6月12日 05:30 ]

交流戦   楽天8―1巨人 ( 2022年6月11日    楽天生命 )

<楽・巨>2回、川島は先制3ランを放ち笑顔を見せる(撮影・沢田 明徳)
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 チーム最年長38歳の楽天・川島が、「初物尽くし」の初お立ち台で喜びを爆発させた。左キラーとして「8番・二塁」で本拠地初打席に立った0―0の2回2死二、三塁。左腕メルセデスの初球直球をフルスイング。ソフトバンクから移籍後初アーチを左翼席に運び、5月30日以来の首位奪回に導いた。

 「めちゃくちゃ気持ちいい。僕らがこういう試合を続ければ、満員になることが多いと思うので頑張ります」

 ベテランらしく先発抜てきを予見し、入念に準備した。試合前はTシャツ姿の選手が多い中、ユニホーム姿で気を張り詰めて調整。開幕直後のコロナ感染もあり出遅れたが、今季2度目の満員御礼・2万5585人で埋まった新たな本拠で鮮烈な第一歩を踏んだ。

 戦力外となり、拾ってもらった身。外から見てきたライバル球団には不思議な感情も抱いていた。「強いイメージしかない。なんで優勝できないのかと思っていた」。昨季も序盤は首位を快走していた楽天に入団し「もう一度優勝したい。年齢的にもラストチャンス」。日本ハム、ヤクルト、ソフトバンクと渡り歩いてきた花道を東北に見いだした。「僕一人の力では何もできないが、東北のみんなの力を合わせて日本一になりたい」と決意した。

 5回無死では増田陸の二直をダイビングキャッチして、早川の4勝目をアシスト。「背中バキバキ。でもユニホームが泥んこになっても喜びを感じながらやってます」。攻守に泥くさく全力プレーでらしさを発揮し、試合後には石井監督が「楽天に来てくれてありがとう!!」と書き込んだホームランボールが届いた。プロ17年目、4球団目の新天地で再び輝きを放ち始めた。(伊藤 幸男)

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2022年6月12日のニュース