急きょ出場で勝利の近江・多賀監督「京都国際さんの分まで…」「山田は森下君の無念を持って投げてくれた」

[ 2022年3月20日 15:33 ]

第94回選抜高校野球大会第2日第2試合 1回戦   近江6―2長崎日大 ( 2022年3月20日    甲子園 )

近江・多賀章仁監督
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 第94回選抜高校野球大会第2日は20日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第2試合では急きょ出場の近江(滋賀)が延長タイブレークの末、長崎日大(長崎)を6―2で撃破した。

 試合後の勝利監督インタビュー、近江の多賀監督はひと言ひと言、かみしめるように言葉を紡いだ。「こんなゲームになるとは思ってもいなかったんですけど、『京都国際さんの分まで思いっ切りやろう』とゲーム前に言ってたんですけど、本当にその力で後押ししてもらって、いいゲームができて、本当に良かったと心から思ってます」。

 17日、京都国際が野球部関係者の新型コロナウイルス感染を受けて出場を辞退したため、近畿地区の補欠1位だった近江の出場が決定。実は翌18日、京都国際の小牧監督から多賀監督のもとに電話があったという。「小牧先生から電話をいただきまして、『迷惑をかけます。誠に申し訳ない』と。本当にその言葉を聞きまして、自分にはできないなと、そんな思いでこの試合に臨みました」と回想。さらに、「向こうのエースの森下君と山田が仲良くさせてもらっているということで、きょうの山田のピッチングは、その森下君の無念、しっかりここに持って投げてくれたんじゃないかなと。本当に気持ちのこもった熱投だったと思います」とエースを称えた。

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