阪神・佐藤輝 4戦連続打点でOP戦打点王 オリ・宮城を攻略「いい球を見られたので、今後に生きてくる」

[ 2022年3月20日 05:30 ]

オープン戦   阪神4ー2オリックス ( 2022年3月19日    京セラD )

<神・オ>3回、佐藤輝は右翼線に適時二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 阪神の佐藤輝明内野手(23)が19日のオリックス戦に「4番・右翼」で先発し、3回に昨季13勝左腕の宮城から4試合連続打点となる適時二塁打を放った。オープン戦通算11打点とし、日本ハム・万波に並んでオープン戦の「打点王」に立った。前日の山本に続き、昨季パ王者の左右のエースから連日の打点を挙げて4番としての存在感を発揮。チームの7連勝(3分け含む)をけん引した。

 佐藤輝がまた4番の仕事をした。3回だ。2点を奪い、なおも2死一、三塁。もう一押しがほしい場面で、オリックス・宮城のスライダーを泳がされながら、とらえた。一塁線を襲った打球をラベロがはじき、右翼線へ。三塁走者を迎え入れる二塁打で、熊谷、マルテに続く3者連続適時打を完成させた。

 「良い投手なので、どんどんいこうと思って。はじいてくれて、よかったんじゃないですかね」

 完璧な当たりではなく、他の2打席も抑えられたため、取材エリアに姿を見せるなり、「今日は、なんもしてないっすよ」と遠慮気味だった。しかし話題が付いて回るのが、生まれ持った星の強さ。4試合連続打点でオープン戦11打点とし、トップに立つ日本ハム・万波に並んだ。

 14試合で11打点は、シーズン143試合に換算すれば昨季の64打点を大幅に上回る112打点ペース。打点王も狙える数字で、矢野監督からも「明らかに空振りが減っている。一発でコンタクトした、しっかりした内容が増えている。それが勝負強さにつながっている」と賛辞を受けた。

 2年目シーズンへ、内容の充実ぶりも際立つ。前日は昨季の「投手5冠」右腕・山本から適時三塁打を放ち、この日は同13勝左腕の宮城を叩いた。ただ本人にとっては結果以上に、21年のパ・リーグ制覇を支えた球界を代表する左右両腕と開幕前に対戦できたことが最大の収穫。「いい球を見られたので、今後に生きてくると思います」と、セの好投手との対戦へ目を向けた。

 絶大な存在感を示す4番に引っ張られるチームも好調で、これで10戦負けなし。3分けを挟み7連勝とした。球団最長記録のオープン戦8連勝をマークした07年以来、15年ぶりの大型連勝だ。チームのオープン戦最終戦となる20日のオリックス戦で勝ち、首位の楽天が敗れれば、2年連続オープン戦1位の可能性が出てくる。

 勝敗は二の次の戦いながら、シーズン前哨戦の勝利は好材料には変わりない。佐藤輝も「良い感じなので、このまま開幕から、去年みたいにいけるように頑張りたい」と前向きに受け止める。4番のバットが、猛虎を開幕ダッシュに導く。(倉世古 洋平)

 《チームは7連勝》阪神は6日の楽天戦から3分けを挟んでオープン戦7連勝。チームでは07年に8連勝して以来15年ぶりで、20日も勝って8連勝で終えれば、オープン戦が2月以降の開催となった52年以降では2度目の最多記録になる。

《OP戦1位条件は》現在勝率.727で楽天(残り2試合).818に次ぐ2位。2年連続オープン戦勝率1位には、20日に阪神○なら楽天△●か●●。阪神△なら楽天●●が条件。阪神が負けるか楽天が勝った時点で可能性は消滅する。

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