石橋貴明が江川卓氏にド直球質問 「なぜ、じっと待てなかった」に答えた「空白の1日」への率直な思い

[ 2022年3月20日 20:35 ]

江川卓氏
Photo By スポニチ

 元巨人で野球評論家の江川卓氏(66)が20日放送のTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。パーソナリティーを務める石橋貴明に対し、巨人入団時に当時の世間を揺るがせた「空白の1日」について語る場面があった。

 江川氏は1977年のドラフトでクラウンから1位指名を受けたが拒否し、南カリフォルニア大に留学。78年のドラフト会議前日に巨人が江川との契約を発表する、いわゆる“空白の1日”が起きた。当時の野球協約では、交渉期日は翌年ドラフト会議の前々日までとされていた。ただ、当時のコミッショナーは契約無効の裁定を下し、78年ドラフトでは阪神が交渉権を獲得した。その後、当時のコミッショナー裁定もあり、小林繁とのトレードが成立し巨人に入団した。

 石橋から「江川さん、さすがに(77年のドラフト指名を受けた)クラウンはなかったですか?」と直球質問が飛ぶと「親戚がみんな反対したんですよ。本当に。みんな商売を東京でしてまして、東京じゃなくて(クラウンの本拠の)九州に行っちゃうと、商売としてちょっとチケットをあげたりとかそういうことができないと。みんな、ウチのオヤジのところに来て、もう1回頑張ってくれといって、もう1年。本当は社会人にお世話になろうと思ったんですけど、2年だから、みんな1年で何とか入ってくれと、東京のチームに」と語った。

 江川氏は「(78年ドラフトでは)巨人か、当時の大洋(現在のDeNA)、ヤクルト。セ・リーグしか野球がなかなか(テレビに)映っていないので、パシフィックだと親戚がまた“うん”と言わない。ということで、セ・リーグの3球団だったら行こうと思っていたんです」と話すと、石橋から「それならなぜ、じっと(ドラフトを)待ってなかったんですか?」と空白の1日を突っ込まれた。

 江川氏は「(巨人に)入れるような話になってたので。オヤジが“(米国から)帰ってこい”と言うので、訳分からず帰ったら、入れることになったっていうから“えっ!”って言って。説明を受けたら“なるほど”って」と説明。さらに「(ドラフト指名後のために)ロサンゼルスの和食屋さんに会見場をセッティングしてあったんですよ。そしたら前の日に電話がかかって、“帰ってこい”と。親父が言ったら絶対でしたから」と振り返り「僕は騒ぎになっていると思っていませんでしたから。アメリカで記者会見やるのも日本でやるのも同じじゃないの?と思ってましたから」と空港の騒ぎにビックリしたことを明かした。

 「そしたら、(その後に)もっと大騒ぎになった」と続けた江川氏に、石橋は「なんてことしているんだって思いましたよ」とツッコミを入れ、爆笑した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月20日のニュース