センバツ大会審判副委員長 誤審、判定変更を説明「審判のミス」も「対応としては正しい方向へ、良かった」

[ 2022年3月20日 13:08 ]

<広陵・敦賀気比>4回、判定の誤りを認め場内に説明する尾崎球審(撮影・大森 寛明)
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 第94回選抜高校野球大会第2日は20日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第1試合の広陵(広島)―敦賀気比(福井)で判定変更があり、窪田哲之大会審判副委員長がオンラインで説明した。

 「場内で球審の尾崎君が説明をしたとおりの状況です。一塁走者はジェスチャーによって、走塁をやめてしまった。明らかに審判のミスです。混乱をさせてしまったという点は申し訳ないと思っております」

 広陵の4回の攻撃。無死一塁の場面、8番・大山が犠打を試み、ボールは一塁線へ。一度はファウルになったように見えた打球がフェアゾーンに戻り、守備側の敦賀気比が一塁へ送球して打者はアウト。さらに一走・川瀬が二塁塁審のファウルの判定を見て一、二塁間で止まっていたため、挟まれてアウトとなった。

 しかし、その後審判団が協議。二塁塁審の誤ったジャッジを認め、一走・川瀬を二塁に進めて、1死二塁でプレー再開となった。尾崎球審は場内アナウンスで「打球がイレギュラーバウンドでフェア地域に転がりまして、(球審が)フェアの判定をいたしました。しかしながら、二塁の塁審がそれを誤ってファウルのジェスチャーをして、ランナーを止めてしまいました。守備は捕った打球を、打者走者を一塁でアウトにしようという守備行為でしたので、私たちの間違いです。止めたランナーを二塁に進めてワンアウト二塁で再開したします。大変申し訳ありません」と謝罪した。

 窪田副委員長は判定を変更したことについては評価した。「(変更は)正しいと認識しています。球審がフェアと判定をしました。その判定をする前に二塁のアンパイアがファウルと思い込んだ。それで止めるジェスチャーをしましたので、一塁走者はそれを見て二塁への走塁をやめてしまった状況になった。4人集まって状況を確認した。誤って止めてしまったのは審判のミスですけども、その状況がなかったらどうなったというところで、ボールは一塁に送球されましたので、打者走者はアウト。一塁走者は当然、二塁にいけただろうという判定で、一塁走者を二塁において再開をしたわけです。対応としては正しい方向へ変更して再開しましたので、良かったと思います」と語った。

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