巨人・原監督「やっぱりあそこのバントの場面だよね」と吉川に苦言 新助っ人には“親心”

[ 2022年3月20日 18:11 ]

オープン戦   巨人1―2楽天 ( 2022年3月20日    東京D )

<巨・楽>ベンチで腕組する原監督(撮影・久冨木 修)        
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 巨人はオープン戦首位の楽天に1―2で敗れて2連敗。4勝10敗2分け(勝率・286)でヤクルトと並ぶ最下位に転落した。

 オープン戦3度目の先発マウンドに上がったドラフト3位ルーキーの赤星が6回5安打1失点と好投するも打線が援護できず。0―1で迎えた5回には無死一、二塁と絶好の好機を築いたが「1番・二塁」で先発出場していた吉川が送りバントに失敗した後に坂本、ポランコが連続三振に倒れて無得点。試合後、巨人の原辰徳監督(63)は「やっぱりあそこのバントの場面だよね。個人技っていうのはなかなかね、簡単に打てるものではないけど、あの辺はもう、なんていうか、(吉川)尚輝はやっぱりうちの一番のリードオフマン的な部分からいくならば、しっかり決めて欲しいところですね」とまずは苦言を呈した。

 その一方で、この日1軍に合流した広岡は7回、丸の代打に出てオープン戦初打席で右前打を放つと、二盗にも成功。そのまま二塁の守備につき、9回の第2打席は四球を選んで出塁とアピールした。「戻ってきて。キャンプはすごく一生懸命やってたのでね、最後けがしましたけど、戻ってきたというのは明るい材料だと思いますね」と原監督。吉川と二塁の定位置を争う広岡の復帰を喜んだ。

 また、この日、イースタン・リーグの開幕第2戦・ヤクルト戦(ジャイアンツ球場)では、松原が本塁打とタイムリー二塁打を放ったが、「いいね!上でも打ってるからね」と19日のロッテ戦(東京D)で2点適時打を放ったことも念頭に打撃好調に満足げ。松原のイースタン戦出場については打席数を立たせたい理由かと問われると「そうですね。今回は新外国人に打席を、というところがあったものですから。彼も貴重な戦力であるので、3打席以上立たせたいというところで」と説明した。

 その新助っ人陣は、3試合連続で「3番・右翼」に入って先発したポランコが4打数無安打1三振に終わり、来日10打席連続ノーヒット。「7番・左翼」で3試合連続先発出場となったウォーカーは第1打席で投手強襲安打を放ち、4打数1安打だった。2人と長く言葉をかわした指揮官は、今後について「もう1試合あるし、まあ、やっと時差ぼけも抜けてきたころかなというところなのでね。そこは少し時間があるというところが、まあ幸いだと思っていますね」とし、オープン戦ラストマッチとなる21日も彼らに打席を与えるのかとの問いに「そうですね。そのつもりでいます」とした。

 また、主砲・岡本和は2点を追う8回に自己最多更新、オープン戦単独トップに立つ6号ソロを左翼スタンド中段へ。岡本和は安心して開幕を迎えられそう…との問いかけに「まあ安心して、まあ1人じゃ勝てないしね。その辺はつながってこないとね、いけませんね」とし、8番の打順で5回に右翼線へ鋭い打球の二塁打を放った丸については「いいところでね。全体的には上がってきているけど、と思いますね」と話していた。

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