九州国際大付・佐倉「自分が決めるつもりだった」サヨナラ犠飛でうれしい“2年生四天王”一番星

[ 2022年3月20日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会第1日第3試合・1回戦   九州国際大付3-2クラーク ( 2022年3月19日    甲子園 )

<九州国際大付・クラーク>延長10回 1死一、三塁 サヨナラ犠飛を放つ九州国際大付・佐倉(投手・辻田) (撮影・成瀬 徹) 
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 苦しんだ末のサヨナラ勝利。九州国際大付の4番・佐倉は一塁ベース付近でガッツポーズで喜んだ。延長10回1死一、三塁で決勝の左邪犠飛。「自分が決めるつもりだった。凄くうれしい」と体重104キロのスラッガーは表情を緩ませた。

 昨秋の神宮大会で5―1で勝利したクラークとの再戦。1点を追う2回に連打で逆転したが、3回以降は2番手で登板した辻田の威力ある球を打ちあぐねた。佐倉は高めのボール球に手を出して三振するなど、8回の第4打席まで4打数無安打2三振。「結果を出そうと、力が入ってしまった」。“2年生四天王”の一角と称される持ち味の長打力が鳴りを潜めていた。

 それでも昨秋の県大会途中から4番を打つスラッガーへのベンチの信頼は変わらなかった。これまで引っ張る打球が多かったが、冬場には左方向への打撃も意識。「流しもしないと得点につながらない」。延長10回は1死一塁から3番・小田原義(3年)がエンドランを決めて一、三塁とチャンス拡大。逆方向への一打で期待に応えた佐倉は「頼りない4打席が続いていたけれど、信じてつないでくれた選手と監督に感謝したい」とほっとした様子だった。

 楠城徹監督は打席に入る直前にバットを下から出さないようアドバイスを送った。指揮官は「昨秋からいいところで打って少しずつ成長してきた。いい場面で回ってくる巡り合わせがあるので、最後は期待していた」と試合を決めた一打に目を細めていた。(杉浦 友樹)

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2022年3月20日のニュース