カブス・鈴木誠也“食事代”放棄してキャンプ、オープン戦参加OKに ビザなしも「就労」に該当せず

[ 2022年3月20日 02:30 ]

チームに合流し笑顔を見せる鈴木(中央)(撮影・光山 貴大)
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 鈴木誠也はカブス入団会見後、すぐに全体練習に参加するという前例のない形で新天地に飛び込んだ。本来、就労ビザ取得へ正式契約してから最低でも2週間を要する。今回ならば4月1日前後。その間はキャンプ施設での練習も、オープン戦出場も許されないのが慣例だった。代理人のワッサーマングループと、マネジメント会社のスポーツバックスが知恵を絞り可能にさせた。

 大リーガーの年俸支払いは4月からで、キャンプ中はない。一方で「ミールマネー」と呼ばれる食事代(日当)が支給される。金額は非公表で、短縮キャンプの今回でも5000ドル(約60万円)ほどとみられる。鈴木陣営はこのミールマネーの放棄を選択。そうすることで無収入となり、就労ではないと判断された。

 大リーグ機構、選手会、球団の了承も得て、ビザがないままキャンプ、オープン戦に参加可能。ホイヤー編成本部長は「これはワッサーマングループの努力だ」と強調した。ビザの関係で出遅れは避けられないとみられていた4月7日(日本時間8日)の開幕戦出場への道をつないだ。

 《今季年俸は700万ドル》AP通信が鈴木の5年総額8500万ドルの内訳を伝えた。契約金が500万ドル(約6億円)。今季の年俸は700万ドル(約8億3300万円)で、来季は1700万ドル(約20億2300万円)、3年目の24年は2000万ドル(約23億8000万円)と上昇。25、26年は1800万ドル(約21億4200万円)で、全球団へのトレード拒否権がある。

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2022年3月20日のニュース