西武ドラ1・隅田 4回自責点0!同学年の村上封じ 開幕2戦目先発へ

[ 2022年3月20日 05:30 ]

オープン戦   西武6―5ヤクルト ( 2022年3月19日    ベルーナD )

<西・ヤ>西武先発・隅田(撮影・尾崎 有希)
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 かつての甲子園球児たちが、センバツ開幕の日に輝いた。17年夏の甲子園に出場した波佐見(長崎)出身の西武のドラフト1位・隅田知一郎(ちひろ)投手(22=西日本工大)は4回を1失点(自責0)と好投し、開幕2戦目の先発に備えた。

 大胆さと冷静さの両方が光った。西武のドラフト1位・隅田が、ベルーナドーム初登板となった開幕前最後の実戦を、4回4安打1失点(自責0)で締めた。

 同じ九州出身で同学年の村上に対し、ピンチで真っ向勝負した。「(プロでは)初対戦なので力んだが、結果は関係なく勝負しようとしっかり投げ、力負けしないのは良かった」。初回は四球を与えたが、3回2死一、二塁では内角高め146キロの直球で中飛に。波佐見時代に練習試合で九州学院(熊本)のスラッガーだった村上から2三振を奪ったのに続いて仕留めた。

 クレバーさを発揮したのは4回だ。捕逸で1点を失い、なお1死二、三塁の場面。スクイズを試みた高橋を、ボールになる外角低めのスライダーで空振り三振に仕留め、「(警戒して)クイックを遅めにしたら打者がピクッとした。うまくいきました」と喜んだ。

 辻監督も「センサーですよ。俺もスクイズあるって話したけど…。凄いね」と舌を巻いた。シーズン初登板は開幕2戦目、26日のオリックス戦(ベルーナドーム)かと問われ「その予定です」と明言。オープン戦の防御率を5位タイの1・80とした隅田が、昨季新人王で同じ左腕の宮城と投げ合う。

 1週間後のマウンドに向けて「もう少し気持ちが入った投球ができればと思います」と気持ちを高ぶらせた。最下位に終わった昨季、西武はシーズン55勝中、左投手による白星が浜屋、内海の計2勝だけ。ドラフト1位で4球団が競合した22歳が救世主になる。(伊藤 幸男)

 ▽隅田の甲子園出場 高校3年時の17年夏、波佐見(長崎)の背番号10で出場。彦根東(滋賀)との1回戦に先発して8回2/3を投げ10安打6失点(自責3)。131球を投げ6三振を奪ったが、5―6で9回逆転サヨナラ負けを喫し、敗戦投手になった。

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