関東勢ラスト日本航空力尽く　バデルナ力投も智弁学園に逆転負け

第103回全国高校野球選手権3回戦   日本航空1―7智弁学園 （ 2021年8月25日    甲子園 ）

＜日本航空・智弁学園＞7回1死二塁、適時打を浴びる日本航空・バデルナ（撮影・井垣　忠夫）
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　日本航空（山梨）はエース左腕バデルナ・フェルガス（3年）が、7回途中3失点も、逆転負けで春夏通じて初の8強入りを逃した。

　身長1メートル88の長身左腕は1―0の6回、2点を失い逆転を許した。それでも「強い打者なので絶対に抑えたいと思った」と大会屈指の強打者・前川から空振り三振を奪うなど7奪三振。「5回までいい投球ができた。智弁学園の打線は凄いと思った。貴重な経験ができました。後悔はしていない」とやりきった表情で振り返った。

　父はドイツとハンガリーにルーツを持ち、母は香港出身。初めての聖地では大きく曲がるスライダーを武器に1回戦の東明館（佐賀）戦では5安打完封勝利、2回戦の新田（愛媛）戦でも3失点完投勝利を挙げた。注目の進路については「決まってないですけど、大学（進学）かなと思っています」とした。

　関東勢では今大会唯一の2勝を挙げた。久次米陸士主将（3年）は「甲子園で2つ勝つことができて、この試合も勝ちたかったが、自分たちの力は全て出し切ったと思う」と20年ぶりの夏の甲子園2勝に胸を張った。（柳内　遼平）