侍・由伸 楽天との強化試合で五輪開幕予行だ!悲願金メダルへ仕上がり示す

[ 2021年7月24日 05:30 ]

フェンス際で談笑する山本(左)と森下(撮影・篠原岳夫)
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 金メダル獲りへ先陣を託す。東京五輪に出場する侍ジャパンの山本由伸投手(22)が、24日の楽天との強化試合(楽天生命)で先発する。1次リーグ初戦の28日ドミニカ共和国戦(福島)で開幕投手を務めることが決定的で、同2戦目の31日メキシコ戦(横浜)は、楽天戦に2番手で登板する森下暢仁投手(23)が有力だ。本番同様、屋外球場で正午プレーボール。開幕前最後の実戦で予行演習に臨む。

 少し日焼けした精悍(せいかん)な顔つき。山本の視線は、既に五輪本番のマウンドを見据えていた。

 「大会が始まると外国人が相手。いつもと配球は変わるかもしれない。いろんなタイプがいるので、いろんな投球になる。本番を想定して、いろいろ試して投げられたら」

 描いたのは「侍仕様」の投球スタイル。150キロ超の直球に、ほぼ同速度のカットボール、カーブなど全球種が一級品だが、中でも150キロ前後を計測する高速フォークは外国人打者を相手に有効活用できる。2イニングを予定しており、「切れ味」を確認する構えだ。

 1次リーグ初戦の28日、ドミニカ共和国戦での開幕投手が決定的。緊張感は高まるが、自然体を貫く。シーズン同様2日連続でブルペン入りし、この日は甲斐を相手にルーティン通りに全球種2球ずつを投げた後に直球で締める計15球。経験豊富な田中将らから助言も受けており、「技術的な作戦面が多いので言えないですが、的確なアドバイスをたくさんもらっています」と準備は整っている。

 楽天戦では、2番手で2イニングを予定する森下も重要どころを託される。2戦目の31日メキシコ戦の先発が有力だ。3番手以降は千賀と青柳が2回、山崎が1回を投げる予定。1次リーグ2試合は、いずれも正午開始で酷暑の屋外となる。ともに登板日は明かしていないが、山本は「そこに合わせて調整というか、練習をしていきたい」、森下も「そこに向けて、しっかり準備しようという気持ちです」と力を込めた。まずは先発コンビが万全の仕上がりを示す。(湯澤 涼)

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