王さん 念願の開幕に感無量、ミスターを気遣うように手を差し出すシーンも

[ 2021年7月24日 05:30 ]

東京五輪 開会式 ( 2021年7月23日    国立競技場 )

聖火のトーチキスを行う(左端から)王貞治さん、長嶋茂雄さん、松井秀喜さん(ロイター)

 「世界の王」――。現在はソフトバンク球団会長という肩書の王貞治氏(81)だが、06年には日本代表を指揮して第1回WBCで世界一に輝いた。国民栄誉賞の受賞第1号でもある。現役時代の868本塁打と合わせて、その名声は世界にとどろいている。

 王氏は聖火のトーチを持って手を大きく振った。松井氏に支えられた長嶋氏がゆっくりと歩く。右横にいた王氏がミスターを気遣うように手を差し出すシーンもあった。

 前回の東京五輪が開催された1964年は、巨人入団6年目の24歳。自己最多の55本塁打、119打点で2冠王に輝いた。昨年夏には五輪の1年の延期を受け、ソフトボール・野球競技の会場となる福島へ「皆さんで盛り上げていきましょう」とメッセージを送っていた。念願の開幕。王氏も感無量の表情だった。

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2021年7月24日のニュース