【五輪野球出場国戦力分析5】“混成軍団”米国 若手投手陣に要注意

[ 2021年7月24日 05:30 ]

シェーン・バズ
Photo By ゲッティ イメージズ

 メジャー40人枠の選手は一人もおらず、(1)元メジャーのベテラン(2)若手有望株(3)NPB組――の「混成軍団」ながら、日本にとって難敵であることには違いない。要注意は(2)の投手たち。17年ドラフト1巡目(全体12番)指名の22歳バズは160キロ近い速球で、今季は2Aと3Aで奪三振率13・26をマークしている。25歳J・ライアンは制球力に定評があり、20歳ウッズリチャードソンは1メートル90の長身からのカーブを武器とする。能力は高いだけにハマれば怖い。

 脇を固めるのは、NPB組。マルティネスとマクガフは今季好調で、コロナ禍でオリックスを退団したディクソンも日本の打者を熟知している。打率・314、19本塁打のオースティンはメジャー通算218発のフレージャーとともに打線の軸だ。異色の存在は、14年ソチ冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子5000メートルリレーで銀メダルを獲得したアルバレス。20年に12試合のメジャー経験もある。

 指揮を執るのは、エンゼルスを19年間率いたマイク・ソーシア監督。00年シドニー五輪以来、3つ目の金メダルへ、名将が混成軍団をどうまとめるか。

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