ソフトバンク工藤監督 有言実行の全勝V 通算16度目の日本一川上超えに「おこがましい」

[ 2020年11月25日 22:02 ]

SMBC日本シリーズ2020第4戦   ソフトバンク4ー1巨人 ( 2020年11月25日    ペイペイD )

<ソ・巨4>4年連続日本一を決め、目が潤む工藤監督(撮影・木村 揚輔)
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 ソフトバンクが巨人を4―1で下し4連勝。4年連続11度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一を飾った。日本シリーズは12連勝。史上初の2年連続4連勝で、特別な20年シーズンを締めくくった。工藤監督は選手時代と合わせて通算16度目の日本一。名将・川上哲治を抜き単独2位となり、1位で17度の森祇晶と1差に迫った。

 「一つも負けないつもりで戦います」。3年ぶりのリーグ優勝を決めた10月27日。短期決戦へ向け、ファンに誓った。ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)は2試合連続逆転勝ちで突破し、選手たちには「俺たちにはまだ先の目標がある」と訓示した。日本シリーズでは2年連続で巨人に4連勝を飾った。昨年からポストシーズン16連勝で、有言実行を果たした。

 選手、監督を含めての日本一は16度目。「神様」と称された川上哲治を超えた。今年はコロナ渦での特別な1年。無意識に「川上式」を取り入れて戦った1年だった。

 V9監督だった川上氏は「上のものは選手のコンディションを確実に知っている」「監督が投手を決めるのは必ずトレーナーやコーチの意見を聞いてからにする」という信念の下、勝ち続けた。工藤監督は、川上氏との共通点について、こう言った。「川上さんと比べるなんて、おこがましい。ただ、今年に関しては、例年とは違うと思って臨んだ」。就任以来、選手のコンディションには目を光らせてきたが、例年以上に周囲の意見に耳を傾け、選手との対話を欠かさなかった。監督6年目の今季は最も「川上式」を実践する1年になった。

 日本シリーズでも圧巻の強さだった。第1戦ではCSで無安打だった栗原を5番で起用し、菅野撃ちの先制弾を呼んだ。第3戦では7回まで無安打投球だったムーアを替え、モイネロ、森の必勝リレーで王手をかけた。勝つための最善策。悔いの残らない一手。一つのプレーで流れが変わる、短期決戦の怖さを知っているからこその采配だった。

 「1年を考えてどう戦うかを意識した」と長丁場を見据えて指揮を執った。6月19日の開幕戦から、この日まで160日間で、126試合を戦い抜いた。パ・リーグ初の4年連続日本一。あのV9以来の偉業を成し遂げた。

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