ソフトバンク、史上初の2年連続4連勝日本一 柳田が逆転V弾 工藤監督は選手&監督で16度目頂点

[ 2020年11月25日 21:56 ]

SMBC日本シリーズ2020第4戦   ソフトバンク4ー1巨人 ( 2020年11月25日    ペイペイD )

<ソ・巨4>初回1死二塁、柳田(手前)が逆転2点本塁打を花放ち、盛り上がるソフトバンクベンチの中、拍手する工藤監督(右から2人目)=撮影・木村 揚輔
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 ソフトバンクが巨人を4―1で下し4連勝。4年連続11度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一に輝いた。日本シリーズは12連勝。史上初の2年連続4連勝で、特別な20年シーズンを締めくくった。

 今シリーズ初めて先制を許したが、0―1の初回裏に3番柳田の豪快な1号2ランですかさず逆転。さらに2回、9番甲斐の2号2ランでリードを広げた。先発のベテラン左腕・和田は2回48球1失点で降板。3回からは早めの継投で松本、嘉弥真、高橋礼、岩崎、モイネロ、森がリードを守り抜いた。

 圧巻の強さだった。第1戦は今シリーズの“ニューヒーロー”栗原が巨人エース菅野から決勝2ランを放ち、3安打4打点と大暴れ。チームの先勝に貢献した。第2戦も打線が爆発。球団で67年ぶりの「9番の一発」となった甲斐のソロアーチや、デスパイネの球団初となる満塁弾など15安打13得点と大勝した。

 第3戦は先発ムーアが7回を終えて無安打快投も、工藤監督が「きょうはどうしても勝ちたかった。このペイペイドームで負けるわけにはいかなかった。すみません、7回で代えさせていただきました」と交代を決断。救援陣にたくして9回2死まで無安打の1安打完封リレーを完成させた。4試合全てで攻守にスキのない戦いをみせ、59年、昨年に続くチーム3度目の4連勝Vを飾った。

 これで、18年第3戦(VS広島)からシリーズ最多の12連勝。ポストシーズンでは昨年ファーストS第2戦からプロ野球最多の15連勝。ペイペイDでのシリーズは11年第7戦(VS中日)から15連勝と記録を更新した。

 工藤監督は選手時代と合わせて通算16度目の日本一。名将・川上哲治を抜き単独2位となり、1位で17度の森祇晶と1差に迫った。

 巨人は逆襲ならず4連敗で終戦。プロ野球初の2年連続0勝敗退となった。13年楽天第7戦からシリーズ9連敗で、58年第4戦から61年第1戦にかけて巨人自らが記録したシリーズワースト記録に並んだ。

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