ソフトB、お祭り男で本拠連勝発進!松田V3ラン「最高の舞台で最高の当たり」

[ 2019年10月21日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2019第2戦   ソフトバンク6―3巨人 ( 2019年10月20日    ヤフオクD )

7回無死一、三塁、松田は先制となる中越え3ランを放つ(撮影・椎名 航)
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 ソフトバンクは20日、終盤の3本塁打で巨人を6―3で下し、2勝0敗とした。0―0の7回に松田宣浩内野手(36)が中越えへ値千金の決勝3ランを放った。5回に両軍を通じて初安打となる左前打を放った14年目のベテランが試合の流れを引き寄せ、本拠地連勝スタートに導いた。3年連続日本一へあと2勝。21日は移動日で試合がなく、第3戦は22日に東京ドームで行われる。

 熱男が一振りで、息詰まる投手戦の流れを引き寄せた。0―0の7回無死一、三塁。2ボールからの3球目、大竹のシュートを振り抜いた。打球はバックスクリーンへ一気に伸びる1号3ラン。日本シリーズでは、17年第6戦以来3本目となる先制アーチはチームを連勝に導いた。

 「最高の舞台、最高の場面、最高の展開で最高の当たりを打つことができた。今年一番うれしいかもしれない」

 前打者のグラシアルが四球なら無死一、二塁となった場面。「バントだと思って緊張して…。でも、ランエンドヒットで一、三塁になって、なおさら緊張した。心臓ばくばくで打席に入った」と言うが、冷静に2球を見送り、打者有利のカウントを作った。「熱男」と絶叫して、ホームの大観衆と喜びを爆発させ「100点満点の“熱男”ができたと思います」と胸を張った。

 5回には完全投球を続けていたメルセデスからチーム初安打も放った。「(日本シリーズは)数多く経験させてもらっているので」。30試合目の日本シリーズ出場となり、勝負どころは心得ている。この日の一発で、球団新となる4度目の決勝打となった。

 「試合に出たい」――。昨年はポストシーズンに入って調子を落とし、日本シリーズは優勝が決まった第6戦で出番がなかった。今季もCSファーストS第2、第3戦は出番なし。「とにかく必死。短期決戦は良い選手が使われる」。若手が早出特打を行う横で、36歳はロングティーを行い修正。頂上決戦の舞台で思いのすべてをぶつけた。

 8回にも左翼への飛球で本塁打を確信してバットを投げ捨てて跳び上がり喜んだが、急失速して左飛に。「テラスの申し子なので、必ず行ったと思った」と苦笑いしたが、チームを盛り上げるのは、この男しかいない。

 チームの本拠地での日本シリーズは14連勝に伸びた。本拠地連勝スタートとなったのは球団史上5度目だが、過去4度はすべて日本一となっている。「2連勝に自信を持って、東京ドームでもホークスらしい野球をしたい」と松田宣。3年連続日本一へ、あと2つ、勝ち抜く。 (後藤 実穂)

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