【槙原寛己 日本シリーズ大分析3】巨人、次につながる9回の3点

[ 2019年10月21日 08:50 ]

SMBC日本シリーズ2019第2戦    巨人3―6ソフトバンク ( 2019年10月20日    ヤフオクD )

00年の巨人とダイエーの日本シリーズ第1戦に登板した槙原
Photo By スポニチ

 敵地で連敗となった巨人だが、まだ下を向く必要はない。シリーズには魔物が棲んでいる。一つのエラー、四球で流れは変わる。2000年のONシリーズは私が第1戦に9回にリリーフで決勝アーチを打たれ、第2戦も連敗。この年はシーズン中にふくらはぎを痛め、シリーズに間に合わせるため調整を急いだ。この登板後、肩を痛めて私の選手生命は終わり、苦い思い出しかないが、第3戦に勝ったときに全員が「これで勝てる」となったのを覚えている。

 実際にそこから4連勝で日本一。なぜかは分からないが、選手だけが感じられる手応えがあったのだろう。この試合の9回。四球から3連打で3点を返した。この3点が、そういう思いにつながる可能性は十分にある。巨人もまだまだ巻き返しは可能なはずだ。

 ▽00年日本シリーズの槙原寛己氏 登板は1試合だけで、初戦にリリーフ登板。3―3の9回にマウンドに上がったが、無死からダイエーの代打・ニエベスに右翼へ看板直撃弾を食らった。さらに2死一、二塁から秋山に左前打を打たれ、1回3安打2失点。決勝点を許し敗戦投手になった。巨人は第2戦も落としたが、第3戦から4連勝で日本一となった。

続きを表示

2019年10月21日のニュース