西武ドラ1松本航、初登板初勝利「スタートラインに立てた」球団では松坂以来20年ぶり

[ 2019年5月20日 07:45 ]

パ・リーグ   西武9―3オリックス ( 2019年5月19日    京セラD )

プロ初登板で初勝利し辻監督(左)に祝福される松本航(撮影・後藤 正志)
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 西武のドラフト1位・松本航投手(22)が19日のオリックス戦で、5回4安打2失点でプロ初白星を挙げた。プロ初登板初先発初勝利は、球団では99年の松坂大輔(現中日)以来20年ぶりの快挙。期待の即戦力として開幕ローテーション入りが内定しながらも、軽い肺炎を発症してデビューが遅れていた右腕が、大きな一歩を刻んだ。

 ベンチで最後のアウトを確認すると、松本航は表情を変えずにベンチを出た。ナインと笑顔でハイタッチして初めて頬を緩め「ホッとしています」と実感を込めた。球団では松坂以来、20年ぶりの初登板初先発初勝利。「うれしいですね。(松坂さんは)憧れだったので」と喜んだ。

 初回先頭は、大学日本代表でともにプレーした中川。「絶対に打たれたくない」と話していた同期をこの日最速の147キロ直球で二ゴロに打ち取り、自らをリズムに乗せた。「初回から腕を振れていて直球も指に掛かっていた」。ツーシーム、カットボールを効果的に織り交ぜ、4回まで0を並べた。5回は3安打などで2失点。「先頭を出して投げ急いでしまった」と反省したが、1点のリードを守って降板した。

 開幕から同学年の新人らが活躍し「悔しかったし、ふがいなかった」と振り返る。ソフトバンク・甲斐野とは同じ兵庫県出身。中学時代には兵庫選抜としてチームメートになり、松本航がエース、甲斐野が一塁手で全国優勝を遂げた。大学時代も相談し合い、高め合った仲。甲斐野の活躍に「自分も早くあの舞台で投げたい」と闘志を燃やしていた。

 地元の関西での晴れ舞台を祖父母や両親もスタンドで見守った。自宅に阪神グッズをズラリとそろえるほどの虎党から西武ファンに乗り換えたという祖父・滝野正敏さん(75)は「よく頑張った。あれだけ(打線に)バックアップしてもらって、勝てた。監督や選手に感謝しかない」。両親も祈るような気持ちで最後の勝利の瞬間を見届け、右腕は「ウイニングボールは両親に“ありがとう、これからもよろしく”という言葉とともに贈りたい」とほほ笑んだ。

 「スタートラインに立てたかなと。もっと球の精度を磨いて、いい投球をして少しでもチームの勝利に貢献したい」。少しばかり出遅れた分は、これから取り返せばいい。(武本 万里絵)

 ≪大卒右腕で初≫松本航(西)が初登板初勝利。チームで新人の初登板初勝利は、01年帆足和幸以来18年ぶり7人目。右腕では99年松坂(現中日)以来、大卒では60年近藤光郎に次ぎ2人目だが、大卒右腕は松本航が初めてだ。また、西武は昨季までDeNAの7年間を上回る12球団では最長の17年間も新人の初登板初勝利から遠ざかっていたが、ブランクが止まった。なお、今季の西武では森脇(1勝)に次ぐ新人白星。チームで5月までに複数の新人が勝利は、01年に前記の帆足と三井浩二が1勝ずつ挙げて以来。

 ◆松本 航(まつもと・わたる)1996年(平成8)11月28日生まれ、兵庫県出身の22歳。明石商では3年夏に準々決勝で敗退。日体大では2年春に優勝してMVP。4年の日米大学野球では第2戦で7回16奪三振の快投で最優秀投手に輝いた。18年ドラフト1位で西武入団。最速155キロ。1メートル76、84キロ。右投げ右打ち。

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