とにかくよく打つ楽天「犬鷲打線」 投手陣安定まで好調維持できるか

[ 2019年5月14日 08:00 ]

打撃好調な楽天のブラッシュ
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 楽天が「打ち勝つ野球」で好調を維持している。36試合を消化した13日時点で、貯金1の2位タイ。開幕前の下馬評を覆す戦いぶりをみせている。最大の変化は打撃面だ。今季の「犬鷲打線」はとにかく打つ。チーム打率・265、総得点184、41本塁打、はいずれもリーグトップ。1試合平均の得点は5・11点で、西武の「獅子おどし打線」を上回る数字を残している。

 昨季はチーム打率・241と総得点520点はともに12球団ワーストだった。貧打に嘆いたチームがモデルチェンジしたのは、新加入選手の存在によるところが大きい。新助っ人のブラッシュはリーグ3位の10本塁打、同3位タイの28打点をマーク。「恐怖の7番打者」として存在感を示している。FA加入した浅村も8本塁打(リーグ5位タイ)、25打点(同7位)。まだ本調子ではないだろうが、着実に数字を積み重ねている。

 既存の戦力に目を向けると、リードオフマンの茂木が打率・313と好調で、ウィーラーがリーグ2位の31打点と勝負強さを発揮している。4番の島内は打率・271ながら、出塁率・374で「つなぎの4番」として機能。開幕からオーダーはほぼ固定されており「打線は本当によくやってくれている」と平石監督。強いて言うならば、11盗塁はリーグ最少。機動力が加われば、さらに得点力が増すだろう。

 投手陣は、リーグ5位のチーム防御率4・34と苦しんでいる。岸と則本昂の両エースが故障離脱している影響は否定できない。フル回転中の中継ぎ陣を中心に先発の駒不足をカバーする状況が続いており、三木谷浩史オーナーも「両エースがいない中で良く頑張っている」と評価する。

 ここにきて、リリーフ陣に疲労の色が見え始めてているのも事実だ。岸と則本昂が戦列に復帰すれば、投手陣が安定するのは間違いない。それまで打線が好調さを維持できるかどうか。「まだまだこのチームには伸びしろがある」と石井一久GM。昨季最下位だったチームの立て直しを託された「変革の象徴」でもある若き指揮官の手腕にも注目したい。(記者コラム・重光晋太郎)

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