マー君、サイヤング賞男に投げ勝ち3勝 宝刀復活 7回73球1失点

[ 2019年5月14日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース7―1レイズ ( 2019年5月12日    トロピカーナフィールド )

レイズ戦に先発し、7回を1失点で3勝目を挙げたヤンキース・田中
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 ヤンキースの田中将大投手(30)が12日(日本時間13日)、同地区首位のレイズ戦に先発し、7回5安打1失点で4試合ぶりの白星となる3勝目(3敗)を挙げた。宝刀スプリットを駆使し、わずか73球という省エネの快投で、昨季のサイ・ヤング賞左腕スネルとの投げ合いを制し、ゲーム差を0・5とした。

 強敵とのビッグゲームで、田中がらしさを全開にした。0―0の均衡が破れた直後の5回は3者凡退。6回は1死からソロ本塁打で初失点し、さらに2死一、二塁と走者を背負ったが、5番のロウは2球連続スプリットで左飛。悩みの種だった決め球で切り抜けた。

 「良い投手との投げ合いでなかなか点を取るのは難しい。序盤あれだけ圧倒的な投球をされたが、でもどうなるか分からない。早い段階で自分のカウントに持っていけたことが一つの良かった要因ではないかと思う」

 相手先発スネルは昨季21勝5敗、防御率1・89、221奪三振でサイ・ヤング賞に輝いた現役屈指の左腕。3回まで3者凡退に抑えられ、4回までの12アウト中10個が三振で奪われていた。「点が入った裏はしっかり抑えようと意識した」と抜群の嗅覚で主導権を奪い返した。前年にサイ・ヤング賞を獲得した投手と投げ合うのは、16年開幕戦でカイケル(アストロズ)と投げ合って以来2度目で、自身初勝利となった。

 「段階を踏んで、ステップを踏んで、前回より今回、という形にはなってきている」。わずか73球の好投を支えた宝刀スプリットは、27球(約37%)に達した。前回7日のマリナーズ戦では95球でわずか9球。ラリー・ロスチャイルド投手コーチが「これまでこんなに長く苦しんだことはなかったのでは」と話す中で、修正を図ってきた。速球はフォーシーム主体で力強く、スプリットを生かす伏線ともなった。本人は「まだ本当に良い変化ではない」と話すが、切れ味を取り戻しつつあるのは確かだ。

 この日はプレートの立ち位置を真ん中から三塁側へ変える工夫も実った。直接対決に勝ち、地区首位レイズに0・5ゲーム差と肉薄した。「今日みたいなゲームに勝てたのはうれしい。でも手放しで喜んでいる感じもないです」。まだレギュラーシーズンは40試合を消化したばかり。何より田中自身がさらなる上昇気配を感じている。

○…過去に前年サイ・ヤング賞を受賞した投手に投げ勝った日本投手は、野茂英雄(ドジャース)の2勝、吉井理人(ロッキーズ)、大家友和(ブルワーズ)、岩隈久志(マリナーズ)に続いて5人目。日本投手と前年サイ・ヤング賞投手の投げ合いは、通算19度目で6勝6敗。田中は2度目で初勝利となった。

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