着用選手急増のフェースガード ケガ防止目的も意外な効果!?巨人・丸が証言「自分の世界に入れる」

[ 2019年5月14日 09:30 ]

フェースガードを装着して打席に立つ丸(撮影・木村 揚輔)
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 プロ野球界で今季、巨人を中心にフェースガード付きのヘルメットを着用する選手が急増している。死球による負傷防止が最大の目的だが、意外な効果も。視界が狭くなることで投手にフォーカスしやすくなり、打撃への好影響を口にする選手もいる。フェースガードを着けている選手にここまでの感想を聞き、検証した。(プロ野球取材班)

 フェースガード。かつては死球を顔面に受けて復帰した選手が再び負傷しないように着用した。現在は防止効果を求め、今季から着用者が急増。DeNAの主砲・筒香は「取り入れたきっかけは、当たらないようにという予防。そんなに変わらないけど(死球への)恐怖心がなくなったというのはある」と語り、日本ハムの主砲・中田も「視野は多少狭くなるけど、直接顎に当たることを想像すると、絶対にあったほうがいい」と推薦した。

 球界に広めたのは、広島から巨人にFA移籍した丸だろう。今春のキャンプで使い、坂本勇ら主力選手も一斉に着けて話題になり、他球団の選手にも広まっていった。巨人の1軍野手では現在、約10選手が着用。注目すべきは、丸が着ける理由は負傷防止だけではなかったことだ。打撃への大きな効果を明かした。

 「プレーに影響のない範囲で視野が狭まることで、余計な情報を遮断している感じがして、自分の世界に入れる。マイナスなことはあまりない」

 球界随一のスラッガーが口にした「自分の世界に入れる」という独特の表現。フェースガードによって口元は覆われ、さらに右打者なら左目、左打者なら右目と、片方の目元の下当たりまでガードされている。当然、視界は狭くなってしまうが、丸はその「狭さ」を好み、有効に活用して打撃に生かしていた。

 広島時代の昨季から着用。2年連続のリーグMVPに輝いた昨季は、両リーグトップで歴代4位タイの130四球も記録した。投手に集中でき、球の見極めがこれまで以上にできていた証拠。特にフェースガードが視界を遮る低めの球はストライクとボールの判別にも有効といえ、今季もリーグ3位の打率・326をマークしている。丸と同じような効果を挙げる選手もおり、ロッテの鈴木は「視界が狭くなり、投手や投球に“フォーカス”できるような気がする」と語った。

 他の利点を挙げる選手もいる。死球への恐怖心が薄まることで、外角に来た球に対して踏み込みやすくなったことを口にする打者もおり、左打者のロッテ・角中は「左投手の時に踏み込みやすさがある」と話した。

 今季の本塁打数はここまで446本(13日現在)。昨季の同時期は362本で、増加傾向にある。セ・パ両リーグで2桁を記録している選手は7人。セ・リーグトップの13本を放つ坂本勇ら4人がフェースガードを着けており、本塁打増の要因の一つかもしれない。

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