阪神、打倒巨人へ鍵握る「4番・大山」 浜中コーチ「ポイントゲッターになる」

[ 2019年5月14日 05:35 ]

阪神・大山
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 近本とともに阪神攻撃陣のカギを握るのが4番を打つ大山だ。13日、甲子園での指名練習に参加した浜中打撃コーチも、キーマンを問われ「もちろん、そう(大山)でしょう。ポイントゲッターになるでしょうし、いい所で回ってきますから」と期待した。

 4番が打てばチームは勝つ、とよく言うが、今季の巨人戦におけるデータを見るとその言葉が身に染みる。大山は19打数3安打の打率・158で本塁打、打点ともに「0」。対する巨人の岡本は打率こそ・292だが、4本塁打、9打点はカード別では最多の数字を残す。大山の前後を打つ糸井は23打数8安打の・348で福留は19打数6安打の・316。大山が力を発揮すれば、得点力アップの可能性はグンと高まるはずだ。

 キーマンとされる理由は他にもある。14日の相手先発・高橋は、ここまで被本塁打5。その全てを右打者に喫している。対左打者が39打席で対右が82打席と差はあるが、それを考慮しても5発は多い。4月4日の初対戦で6回1失点に封じられた新人左腕の攻略に向け浜中コーチも「(右打者の)インサイドにドンドン投げてくるピッチャーで、今回も投げてくるのであれば狙わないといけない。誰かがつぶしにいかないといけない」と分析。東京ドームは一発が出やすいだけに、右打者が生命線の内角攻めに対応できれば、試合を優位に展開できる。

 大山はこの日、練習メンバーに指名されず、東京入りした。巨人戦は開幕から6連敗中で、相手の先発左腕には3月30日のヤクルト・石川に黒星を付けて以降、苦戦が続く。さまざまな負の流れを断ち切るには、最高の首位巨人叩き。その原動力が4番のバットなら、なおさらだ。(巻木 周平)

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2019年5月14日のニュース