ロッテ種市、平成ラスト試合でつかんだプロ1勝「人生最高の日」

[ 2019年4月30日 05:45 ]

パ・リーグ   ロッテ4―2楽天 ( 2019年4月29日    楽天生命パーク )

5回2失点で初勝利を挙げた種市 (撮影・白鳥 佳樹)
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 7度はね返され、8度目でつかんだプロ初勝利だ。ロッテの3年目・種市は4―2の9回2死一塁、最後の打者・田中が空振りの三振に倒れたことを確認し、やっと笑った。

 「鳥肌が立ちました。(9回は)試合より、緊張した。人生最高の日になりました」

 初回1死、田中をこの日最速151キロで3球三振。3球全て空振りだ。自主トレで入門したソフトバンク・千賀に「貫通力が凄い」と絶賛される直球は、今季初先発で途中球速が落ちても差し込んだ。5回1死一、三塁では一ゴロで1点差とされたが、井口監督のリクエストで覆り、併殺打。5回6安打2失点でチームを2度目の3連勝へ導いた。

 昨季は7試合に先発し、0勝4敗。今季は中継ぎで8試合、防御率1・38と順調だったが、4月中旬、遠征中の千賀と食事した際、指摘された。「自主トレの時は140キロが150キロに見えた。今は150キロが150キロのままだ」。中継ぎで全力を意識するあまり、脱力の意識が薄かった。シーズン中も師匠が全投球を確認してくれていたことも知った20歳は結果で恩返しした。

 「平成の最後に勝ててよかった。球界を代表する投手になりたい」。ウイニングボールは野球殿堂博物館入りし、5回3アウト目のボールとなったが「(博物館で)あれが自分のウイニングボールだと言いたい」と全く気にしていない。

 「令和時代」にいくつも記念球をつかむ使命を負う右腕の歴史は始まったばかりだ。(福浦 健太郎)

 【種市 篤暉(たねいち・あつき)】

 ☆生まれ&サイズ 1998年(平10)9月7日生まれ、青森県三沢市出身の20歳。1メートル83、83キロ。

 ☆球歴 小3から野球を始める。三沢二中では野球部。八戸工大一では2年秋からエースも高3夏は準々決勝で敗れ、甲子園出場歴なし。16年ドラフト6位指名を受ける。

 ☆お化け 落差の大きいフォークはソフトバンク・千賀の握りを参考。

 ☆アングラー 実家が海に近く、趣味はルアー釣り。最近、欲しいものは「自分でさばいてみたい」との理由で「フグの調理師免許」。

 ☆ニックネーム 「種市先輩」はNHK連続ドラマ「あまちゃん」で俳優・福士蒼汰が演じた「種市先輩」に由来。

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