中畑氏 令和で実現してほしい「日本野球サミット」

[ 2019年4月30日 09:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】平成の30年を振り返ると、とことん幸せな野球人生を送らせてもらったと思う。

 1989年(平元)、近鉄との日本シリーズ第7戦(藤井寺)でホームラン。3連敗4連勝の日本一を花道にカッコよく引退させてもらった。

 93年(平5)には13年ぶりに復帰した長嶋茂雄監督に呼ばれて巨人の打撃コーチに就任。翌94年(平6)勝った方が優勝という中日との最終戦決戦「10・8」を制して長嶋さんを胴上げできた。

 2003年(平15)は長嶋ジャパンのヘッド兼打撃コーチに。アジア予選を必死に戦って翌04年(平16)アテネ五輪の出場権を獲得したら長嶋さんが病に倒れ…。本番で監督代行という貴重な体験をさせてもらった。銅メダルに終わったけど、チーム一丸となった最高の戦いができた。

 12年(平24)から4年間はDeNAの監督を務めさせてもらった。成績はよくなかったけど、濃密な時間だった。

 プロ野球界全体で見ると、平成で一番変わったのはテレビ中継だね。平均20%を超えていた巨人戦の視聴率が徐々に落ちていき、地上波の中継は激減した。そこばかり見て野球人気が低迷しているように言われるけど、ちょっと待った。

 ほとんど巨人戦しかなかった全国中継が今や全試合。CSで試合開始から終了まで完全中継されている。私は持ってないけど、パソコンやスマホでも見られるしね。

 当時の巨人戦視聴率と今の1日6試合合計の数字を比べてどうか。決して負けていないと思う。実際に観客動員は営業努力もあって確実に増えている。人気は決して落ちてないんだ。

 少子化が進む中、日本の野球界が普遍の人気を維持し、さらなる繁栄を目指すには何が必要か。私はプロから社会人、大学、高校、中学、小学校まであらゆる垣根を撤廃して野球界がひとつになることだと思う。

 プロアマ合同で16年に発足した日本野球協議会を発展させてピラミッドを形成。いろんな立場の人が集まってメジャーに右へ倣えじゃない、日本独自の令和の野球を考える。名付けて「日本野球サミット」。ぜひ実現してほしい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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