阪神・青柳、プロ初完投初完封 自己最多129球「しんどかった」

[ 2019年4月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―0中日 ( 2019年4月29日    ナゴヤD )

プロ初完封勝利を挙げた青柳(撮影・成瀬 徹) 
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 阪神の青柳晃洋投手(25)が、29日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初完投を初完封で飾り今季2勝目をマークした。敵地でのヒーローインタビューで、開口一番「しんどかったです」と笑顔で本音を吐き出した。2試合連続の中5日のマウンドで自身最多129球の熱投。力を出し切った末に味わえたのは、プロ初完封というこれ以上ない至福だった。

 「勝って、あそこでハイタッチできるのは最後まで投げた人の特権。すごくうれしい」

 終盤の2つのヤマを乗り越えた。3安打無失点で7回を投げきった直後、矢野監督から「任せた!」と背中を押された。「8回を任せた!という意味だったかもしれませんが、“最後まで任せた”と捉えました(笑い)」。その8回は安打と失策で無死一、二塁のピンチを背負うも代打・井領を一ゴロ(二塁封殺)に仕留め、最後は平田を三ゴロ併殺打。自己最長だった7回1/3を超えても得点を許さなかった。

 9回、1死満塁で打席が回ってきた。一度は鳥谷がネクストに入ったが、矢野監督の「青柳に任せたい」という思いからそのまま打席に向かわせてもらった。結果は遊ゴロ併殺打。全力疾走直後に上がった最終回のマウンドで先頭打者に出塁されて不穏な空気が漂っても、きっちり締めた。主砲ビシエドから3三振を奪うなど、右打者には計13打席で1安打も許さなかった。

 勝負の4年目。覚悟の重さが違う。昨オフに小学校時代の同級生と結婚。当初は、「そこまで変わらないと思う」と野球への影響を自覚していなかったが、シーズンが近づくにつれて変わった。

 「より強く、“稼がないといけない”と思うようになったね。1人の時は漠然としていたけど、養う立場になって、“今年ダメなら生活が苦しくなる”とか。リアルに感じるようになった」

 そう思わせてくれる夫人は青柳と似て明るい性格で、結果が出ない日は「落ち込んでも仕方ないっしょ! 次頑張れば良いじゃん!」と元気づけてくれる。休日には、「物欲がない。お金を使うのは食事くらい(笑い)」と話す青柳に付き添い、自宅から車で40分以上かかる有名なラーメン屋へ“グルメ旅”に出かけることも。心の寄りどころになってくれる夫人への感謝は、一家の大黒柱として、結果で伝え続ける。

 防御率は圧巻の1・89でリーグ4位に浮上した。先発陣の柱と言っても誰も異論はない。(巻木 周平)

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