ヤクルト山田哲40発40盗塁挑む 日本人未踏の野望「できればいい」

[ 2019年2月1日 05:30 ]

キャンプ前の全体ミーティングに臨む山田(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト・山田哲が大記録を見据えて9年目のシーズンに挑む。キャンプインを翌日に控え、キャンプ地の沖縄・浦添でキャッチボールや筋力トレーニングで汗を流した26歳は、日本球界史上初となる40本塁打40盗塁について「できればいいかな」と視野に入れた。

 40―40。試合数が多いメジャーでも96年のボンズ(ジャイアンツ)ら4人しか達成していない偉業だ。山田哲自身も本塁打は15、16年の38本が最高。盗塁は15年の34がキャリアハイで「不可能でしょ」と笑うが「達成すればチームに貢献することになる」と目標に掲げる2年連続4度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)のその先には未到の地が待っている。

 そのためにも新たな自分を模索する。キャンプのテーマに「走攻守にこだわらず、新たなことを発見したい」と目を輝かせた。今キャンプも昨季同様に1日の練習時間が最長で約10時間にも及ぶ“地獄のキャンプ”となる見込み。「量は嫌でもやることになる。能力を上げていきたい」。走攻守全ての面において自らを追い込み、極限の状態で新たな自分を見つけるつもりだ。

 年明けに体調不良で4日間ほど寝込んだが、その後の自主トレは順調にこなした。30日に沖縄に入ったチームより先にキャンプ地に入りフリー打撃なども行って準備は万端だ。「いよいよキャンプが始まるなという感じ。最初は病み上がりだったが、その割には練習をやってきた」。山田哲のためのシーズンが、いよいよ幕を開ける。(黒野 有仁)

 ≪大リーグでもわずか4人≫大リーグの「40―40」達成者は4人いる。88年のホセ・カンセコ(アスレチックス)と96年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)は、いずれも42本塁打&40盗塁で、98年のアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)は42本塁打&46盗塁。最後は元広島のアルフォンソ・ソリアーノで、ナショナルズ時代の06年に46本塁打、41盗塁をマークした。

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2019年2月1日のニュース