阪神・鳥谷、遊撃奪回へ 本人希望で初日から異例の“フルメニュー”

[ 2019年2月1日 08:24 ]

ミーティングに参加する鳥谷(右)(撮影・大森 寛明)
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 遊撃の定位置奪回を狙う阪神・鳥谷が、本人の希望通り、1日のキャンプ初日から若手とともに全メニューを消化することが決まった。全体ミーティング後、久慈内野守備走塁コーチが明かした。

 「基本的に全部。グラウンドレベルでの練習は全部、みんなと一緒にやりますよ」

 鳥谷はショート復帰を直訴した昨秋、浜中打撃コーチとの面談で「すべて最初から、若手と一緒にメニューをやりたいです」と申し出ていた。プロ16年目で6月には38歳を迎えるシーズン。輝かしい実績を持つ選手がキャンプ初日から“フルメニュー”というのは異例中の異例と言える。

 スローペース調整を許されて当然のベテランが、あえて若いライバルらと汗を流す理由は「奪回」への強い思いに他ならない。黄金ルーキーとして入団した04年の春季キャンプ。当時の正遊撃手だった藤本(現阪神内野守備走塁コーチ)と定位置を争った新人時代を思い返し、北條や木浪、植田ら一回り以上も年下の選手との勝負を「2・1」から演じることになる。

 若手と同様の立場で挑むなら、今季初の対外試合となる14日の楽天との練習試合出場も現実味を帯びてくる。鳥谷本人も「もちろん実戦についても、最初から出られる準備はしておきます」と話しており、若虎がアピールする場に背番号「1」が出てくる可能性も十分に考えられる。

 これまでとは、ひと味違う、不退転の覚悟で南国の地に乗り込んできた。球団の生え抜き選手では最多となる2066安打を放ち、連続試合出場はプロ野球歴代2位の1939試合を誇る。数々の偉業を打ち立ててきた「猛虎の顔」というべき男がキャンプ初日から泥にまみれる覚悟――。すべては、慣れ親しんだ“あの場所”で、もう一度輝くためだ。(巻木 周平)

 ▽鳥谷のプロ1年目キャンプ初日 04年の沖縄・宜野座1軍キャンプ。朝7時30分に起床。朝の散歩後、初日のあいさつを務めた赤星から翌日のあいさつを、遊撃レギュラーを争う藤本と“ライバル競演”を任され思わず苦笑い。練習でもすべてのメニューで藤本と競い合う状況がセッティングされた。雨の宜野座メイン球場で行われた居残り特打では153スイング中、安打性63本、柵越え6本をマークし「多く打てて良かった。逆(左翼)方向を意識して打ちました」。夜の素振り後は翌朝のあいさつの台本作りに取り組んだ。

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