明大・渡辺佳、打率・417!リーグトップ 通算100安打も視野

[ 2018年10月21日 05:30 ]

東京六大学野球第7週第1日   明大3―1立大 ( 2018年10月20日    神宮 )

<明大・立大>4回無死一塁、渡辺佳は右前打を放つ(撮影・三島 英忠)
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 1回戦2試合が行われ、明大は延長11回の末、立大に競り勝った。ドラフト候補の渡辺佳明遊撃手(4年)は2安打を放ち、リーグトップの打率を・417とした。法大は東大に8―0で快勝し、1年生右腕の三浦銀二投手がリーグ戦初完封勝利を挙げた。

 ドラフト候補の実力を見せたのは、4回無死一塁の第2打席だ。第1打席でタイミングが合わず、遊ゴロに倒れた渡辺佳はすぐに修正し、右前に運んだ。

 「足を上げるタイミングを遅くして、少し前に立った」。さらに50メートル6秒2の快足で二盗に成功し、先制のホームを踏む。そして延長11回に1点を勝ち越し、なお1死二塁から左前適時打を放って突き放した。3番打者は「チームの勝ちにつながる一本が打てて良かった」と振り返った。

 甲子園通算51勝を挙げた横浜高前監督の渡辺元智氏(73)を祖父に持つ。その祖父がスタンドから見守る中、持ち前の修正力でマルチ安打だ。今季48打数20安打で打率・417をマークし、現在リーグトップ。さらにリーグ通算94安打も現役トップで「試合ごとに悪いところを修正できているので、いい状態を保てている」と安打を量産する要因を分析する。今春から挑戦した遊撃守備でも「思い切って前に出られるようになってきた」と何度も好守を見せた。

 優勝争いからは早々と脱落したものの、初の首位打者獲得や100安打達成、25日に迫るドラフトと重圧がのしかかる。「神宮でできるのも最後。(21日の2回戦を)悔いなく勝って終わりたい」と最終カードでの勝ち点奪取へ意気込んだ。(武本 万里絵)

 ▼渡辺元智氏(プロ入りなどの)立てた目標に向かって努力していける子。体ができてくればもっと伸びるはず。(ドラフト指名は)こればかりは神様の贈り物ですからね。

 ◆渡辺 佳明(わたなべ・よしあき)1997年(平9)1月8日生まれ、横浜市出身の21歳。小学2年から野球を始め、中学時代は中本牧シニアでプレー。横浜高では1年秋からレギュラーとなり、2年夏と3年春に甲子園に出場した。明大では1年春からリーグ戦に出場。1メートル80、79キロ。右投げ左打ち。家族は母と祖父母。

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2018年10月21日のニュース