“スーパー1年生”花咲徳栄・井上救った!逆転V撃 連覇へ初戦突破

[ 2018年8月9日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第4日・1回戦   花咲徳栄8―5鳴門 ( 2018年8月8日    甲子園 )

<鳴門・花咲徳栄>8回2死一、二塁、逆転の2点二塁打を放つ花咲徳栄・井上(撮影・近藤 大暉)
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 花咲徳栄(北埼玉)の史上7校目の夏2連覇の夢をつないだのは、スーパー1年生・井上だった。2―4で迎えた8回。6番・倉持の右前適時打で1点差に詰め寄り、なお2死一、二塁。外角高めの116キロスライダーを振り抜くと、右翼線を抜ける逆転の2点二塁打となった。

 「3年生の夏を終わらせるわけにはいかない。逆転できて良かった」

 直前の円陣で出た「覚悟を決めろ」との指示を思い返し、身上であるフルスイングで大仕事をやってのけた。

 大阪・四條畷中時代に世界大会優勝経験のある井上は、同校に入部してすぐにレギュラーとなった。7月1日の横浜との練習試合では、最速152キロを誇るプロ注目の2年生左腕、及川から左越え2ランを放った。活躍が外国人助っ人のようであり、井上の「ウエ」が入っている元中日のパウエルをもじって「イノエル」とチームメートに呼ばれる。

 エース兼4番の野村が「1年生とは思えない。肝が据わっている」と話す15歳とは思えない大胆さも持つ。15分前集合と言われても、姿を見せるのは10分前後遅れて5分前。大阪入りして「いっぱい食べた」と体重が6キロ増え、試合後には「ちょっと体が重かった」と頭をかいた。ナインからは「太りすぎ」と言われるムードメーカーでもある。

 中学1年時から大阪まで勧誘のために足を運んでいた岩井隆監督は「打席での集中力。これは教えきれない」と感嘆した。2回の中二塁打、4回の中前打を含めて3安打。「県大会では打てなかった(打率・333)ので甲子園では貢献したい。ここという場面で一本決めたい」。消えかかった連覇の灯を守った15歳は、もう次戦へ気持ちを切り替えた。 (武本 万里絵)

 ◆井上 朋也(いのうえ・ともや)2003年(平15)1月28日生まれ、大阪府四條畷市出身の15歳。小2から野球を始め、四條畷中時代は生駒ボーイズに所属。花咲徳栄では入部直後からレギュラー。小学6年間習っていた空手は黒帯を所有。高校通算9本塁打。1メートル80、85キロ。右投げ右打ち。

 ≪中京商(愛知)3連覇が最多≫甲子園で夏2連覇に挑戦したのは今年の花咲徳栄を含めて37校、延べ38回。初戦敗退は、昨年の作新学院を含め13校ある。夏の連覇を果たしたのは21、22年の和歌山中、29、30年の広島商、31年〜33年までの中京商(愛知)3連覇、39、40年の海草中(和歌山)、47年小倉中(福岡)・48年小倉(学制改革で小倉中から名称変更)、04、05年の駒大苫小牧(南北海道)。

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