花咲徳栄エース兼4番・野村、1年・井上 仲良しスラッガーコンビが歩む連覇への道

[ 2018年8月9日 11:00 ]

初戦で5失点完投勝利の花咲徳栄エースの野村(撮影・近藤 大暉)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会が開幕した。毎日熱戦が繰り広げられている。8日の第4日は昨夏覇者の花咲徳栄(北埼玉)が鳴門(徳島)との初戦を逆転勝ちで制した。

 花咲徳栄はエース兼4番スラッガーの野村佑希(3年)が投打で活躍。エースとして迎える最初で最後の夏。昨秋から本格的に投手を始め、今夏の北埼玉大会から初めて背番号1を背負う。

 「普段はそんなに緊張しないけどピッチャーとして出るときはガチガチに緊張する」

 野村は緊張とエースとして立つ初の甲子園のマウンドに「最初は慌ててしまった」と初回に3連打を浴び2失点、2回にも先頭打者に四球を与え、暴投なども絡んでさらに2点を失った。

 投手として立ち上がりがよくなくても野村は4番として打撃で勢いづかせることができる。1―4の4回に先頭打者の野村は粘った9球目をしっかりと捉えて高校通算57本目のホームランを左翼席上に放った。右拳を突き上げながら笑顔でダイヤモンドを駆け抜けた。

 北埼玉大会ではあと少しで本塁打という当たりもあったが、本塁打は出ず打率は・286。花咲徳栄OBで昨夏ともに甲子園でプレーした西武・西川愛也から甲子園出場が決まってから「おめでとう。甲子園で打てるだろ」とLINEが届いた。先輩からの激励もあり「調子がいいときとは感覚がずれている」という打撃をなんとかしなくてはと、決勝後から強く打つために木製バットで練習を開始。岩井隆監督らからアドバイスも受け徐々に感覚を取り戻した。

 野村の一発がチームに流れを引き寄せた。8回は「頼りにしている」という野村を慕う1年生スラッガー・井上朋也外野手が「3年生の夏を終わらせることできない。野村さんが苦しんでいたので助けられるように」と見事な逆転打を放ち、先輩を助けた。

 野村と井上は2人は仲良しコンビだ。井上から頻繁に自主練に誘われ一緒にバッティング練習もよく行うという。井上は「憧れは野村さん。打率も高いしホームランも打つから。バットの出し方やタイミングを教えてくれる」と慕っている。

 「自分についてきてくれるかわいい後輩。同級生みたい」と野村。井上は昨夏の準々決勝の花咲徳栄―盛岡大付戦を甲子園で観戦。野村の先制本塁打を目の当たりにした。「打球が速すぎてわからなかった。すごかった」と感激を受けた。

 井上は入学してすぐにレギュラー入りし、現在9本塁打。「ここという場面で一本打ちたい」と次戦に向け意気込んだ。このスラッガーコンビを中心に花咲徳栄は史上7校目の夏連覇を目指す。(記者コラム・武本 万里絵)

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