鹿児島実・吉村 女手一つで育ててくれた母の誕生日に贈る力投

[ 2018年8月9日 10:00 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第4日・1回戦   鹿児島実1―5金足農 ( 2018年8月8日    甲子園 )

<金足農・鹿児島実>3回、打川(右)に中前適時打を打たれる鹿児島実・吉村(撮影・椎名 航)
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 【メモリアル・メモリーズ 鹿児島実・吉村陸矩投手】左手で顔を覆っても滝のような涙が止まらない。鹿児島実・吉村は「応援してくれた方々の気持ちに応えられず、申し訳ない。悔しいの一言」とおえつを漏らした。

 三塁側アルプスでは母・真沙美さんが右腕に息子の写真をつけ、声をからした。この日が42歳の誕生日。「勝っても負けても思い切り投げてくれるだけで最高のプレゼントです」。子供が生まれたら名付けると決めていた「りく」の雄姿を見守った。

 金足農の剛腕・吉田から2安打を放ったが投げ合いに負けた。3回に直球とスライダーを狙い打ちされ、打者8人で4安打3失点。4回1死で左翼守備に回ったが5回2死満塁で再びマウンドへ。三ゴロで切り抜けたが、計6回2/3で12安打5失点。「球威、球速ともに吉田選手は凄かった」と話した。

 吉村が幼稚園の年長のときに両親は離婚。女手一つで育ててくれた母に「2年半、仕送りなどで支えてくれた。1勝をプレゼントしたかったが、“ありがとう”と早く言いたい」と話して泣いた。今度は感謝の涙だった。 (井上 満夫)

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