広島・中崎 球団最年少25歳11カ月100S 登板45戦いまだ黒星なし

[ 2018年8月9日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―5中日 ( 2018年8月8日    マツダ )

<広・中>通算100セーブを達成した中崎は花束を受け取る(撮影・岡田 丈靖)
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 決め球は最も自信のある左打者への内角直球だった。2点リードの9回2死一、三塁で打席にアルモンテ。広島の守護神・中崎はカウント2―1から渾身(こんしん)の力を込め、遊ゴロに仕留めた。球団最年少での通算100セーブ達成。ファンの大歓声が右腕を包み込んだ。

 「うれしい。セーブは運。先発の人が試合をつくり、野手の方が点を取ってくれてこの数字がある。運を大事に、100個積み上げられてよかったです」

 9回に登板し先頭・大島に四球。直後に菊池が声をかける。「皆で守っているから」。奮起し、京田を遊ゴロ併殺に斬ったが、再びピンチを招く内容に表情は険しいままだった。お立ち台では「胃薬を忘れずに応援を」とあいさつ。一気に空気が和んだ。

 10年ドラフト6位入団の叩き上げ。15年から抑えを担い、25歳11カ月での通算100セーブ達成は、セ・リーグでもDeNA・山口俊(現巨人)、同・山崎に次ぐ3番目の年少記録だ。活躍を支える裏には不断の努力とプロ意識、筋金入りの闘争心があった。

 中でも注力するのは身体のケアだ。「椅子に長時間座ると腰によくない」としてシーズン中は外食を控え、まるで修行僧のような生活を送る。オフは料理男子に変身。体脂肪率や筋肉量など目標値を設定し、自主トレ期間中の昼食に自作の弁当を持参することも。

 「1年間しっかり投げ切ったことがない。それが一番悔しい。打たれるのは仕方ないけど、体のメンテナンスで離脱だけはしないように…と思って」

 5日のDeNA戦では9回に2点差を追い付かれ、記録達成はお預けとなった。それでもリーダー格の丸は「ザキが打たれたら仕方がない」と言う。強い気持ちで立ち向かう姿こそ、野手陣が信頼を寄せるバックボーン。連勝を4に伸ばし、貯金も今季最多20とした緒方監督は「よく頑張ってくれた」と祝福した。

 9日にも優勝へのマジックナンバー36が点灯する可能性がある。「最近はふがいない投球が多いけど(状態が)悪い中でも結果を出していかないといけない。反省して次に生かしていきたい」。今季45試合目の救援登板で、無敗は特筆ものだ。ピンチを招いても負けない守護神。胆力がキラリと光る。(江尾 卓也) 

 ≪9日にもM点灯≫広島は9日にも優勝へのマジックナンバーが初点灯する。条件は(1)広島が中日に勝利の場合、阪神が巨人に負けか引き分け。(2)広島引き分けの場合、阪神の負け。いずれも「M36」が出る。

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