甲子園のラガーさん“定位置”失うもナマ観戦継続、情熱衰えず

[ 2016年3月17日 16:58 ]

高校野球ファンに有名なラガーさん(後方のラガーシャツの男性)

 20日に開幕する第88回選抜高校野球大会。この日で3日間行われた甲子園練習が終了、その練習をバックネット最前列、いつもの席で見学していたのが高校野球通ではすっかり有名となった“ラガーさん”こと善養寺(ぜんようじ)隆一さん(49)。蛍光色の帽子にラグビージャージー。定番のスタイルで選手の動きを見守ったが、今年からその“指定席”には将来の高校野球の選手となる中学生を中心とした選手が座る。高野連が高校野球の発展の一助にと招待するのだ。

 バックネット最前列から118席。ラガーさんたちの席は招待席となり、1999年から見ていた定位置から追い出される形となってしまった。甲子園8号門で寝泊まりし、開門と同時にダッシュして最前列を確保。センターからのテレビ中継では審判の真後ろに映る絶好のポイントだ。

 「子供たちを招待すると決まったとき、もうあの席で見られなくなり甲子園に行くかどうかも迷いました。もちろん、将来の高校野球を考えてそういう企画は大賛成。私も高校野球のファンですから、文句なんてありません。ただね、中央最前列で見る迫力とか、あの席には愛着があってね」

 一部にはラガーさんらが最前列を独占している!と高野連に訴える人もいる。それを含めて東京の自宅でテレビ観戦も考えたが「いろんな人がラガーさんがいない甲子園は寂しいと言ってくれてね。ありがたいことです。まだ本番はどの席で見られるかわからないけど、練習をナマで見ていて、やっぱり来てよかったと思います」と笑顔を見せた。

 32チームの練習を見て「気になったチームは?」と聞いてみると「敦賀気比と常総学院かな。敦賀のエース山崎君、体が一回り大きくなってたくましくなっていた。常総は4番を打つ宮里君の打撃がすごい。きょうもバックスクリーンに打ち込んでた。すごいパワーだね」

 すでに4日前から甲子園で寝泊まり。洗濯はコインランドリー、睡眠は寝袋。春夏全試合観戦がモットー。テレビには映らない席での観戦となるが、ラガーさんの高校野球への情熱は衰えない。

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