カージナルス元傘下投手 同性愛中傷に耐えかね退団「惨めだった」

[ 2016年3月17日 13:19 ]

投球練習を行う投手 (AP)

 カージナルス傘下に在籍していた同性愛者の元投手が、チームメートやコーチから中傷する言葉を浴び続けたために、退団していたことが分かった。FOXスポーツなど米国の複数メディアが16日に報じている。

 これは、元投手が米国のスポーツサイト「SBネーション」にメッセージを送って明らかになったもの。元投手はカージナルスから2014年にドラフト指名を受け、同年にルーキーリーグにおいて18試合の登板で3勝2敗、防御率3・41という成績を残したが、周囲のひどい言葉に耐えかね、退団を決意したという。

 ただ、元投手は在籍当時、自身が同性愛者であることを周囲に明かしていなかったとも伝えられている。メッセージにはこう書かれている。「在籍時、チームメートやコーチから同性愛者を殺すといった内容の言葉を聞かされた。自分にとって、そうした言葉は心臓をナイフで刺されるようなもの。人生を捧げた野球でそうした経験をすることは惨めだった。頭がおかしくなりそうだったので、結局、野球を諦めることにした」。

 このメッセージはそうした事実を知ってもらうためのものとされていたが、同時に差別のある状況を変えるために一歩踏み出せなかった自責の念もつづられており、「退団というやり方は、逆境を乗り越えるための手段とはならない。同性愛者であることを告白して、第一線で活躍しているアスリートを素晴しく思う」とあった。

 カージナルスはこのメッセージに迅速に反応。同日、モゼリアクGMは「そうした事実があったことにひどく失望している。選手のみならず、球団職員すべてが平等に、また公正に扱われなければならない」とセントルイスの地元紙やメジャーリーグの公式サイトに電子メールを送った。

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