ライアン小川 侍エース候補だ!初戦先発へ「自分の投球をしたい」

[ 2013年10月29日 06:00 ]

足を高く上げるフォームを確認する小川

 日本野球機構(NPB)は28日、小久保裕紀新監督(42)が初めて指揮を執る11月の台湾遠征に出場する日本代表「侍ジャパン」のメンバーを発表し、アマ4選手を含む25選手が選ばれた。日本シリーズに出場している巨人と楽天からは3選手が選ばれる予定で、シリーズ終了後に発表される。8日の初戦先発が濃厚なエース格のヤクルト・小川泰弘投手(23)は、小久保監督の初陣に白星をプレゼントすることを誓った。

 吉報が届くと、新世代のエース候補は感激に浸った。赤羽根中(愛知県田原市)では軟式野球部に所属。成章、創価大時代には全国舞台を経験したが、小川にとって「日の丸」の肩書は縁がなかった。しかし、侍ジャパンではエース級の期待がかかる。「アマ時代から見てきたジャパンのユニホームに袖を通せるので、凄くうれしい。責任の重さを感じている」と声を弾ませた。

 ルーキーながら16勝4敗で最多勝を獲得し、勝率・800で最優秀勝率にも輝いた。選出は当然の流れだが、「僕よりも力のある投手はたくさんいる。今年はたまたま結果が出ただけ」と浮つきそうな心を封印した。WBCへの憧れはある。ところが、小川は「4年後を意識することはできない」と言った。これまで積み重ねてきた実績はないだけに、今は周囲が納得する結果を残す時期だと捉えているからだ。

 「自分はまだコンスタントに結果を出していない。代表に選ばれた経験を来年につなげるためにも、シーズン中と同じような投球をしなくてはいけない。力を発揮してチームの勝利に貢献したい」。目標とする楽天・田中は7年間で99勝、広島・前田健も7年間で71勝を挙げている。絶対的な存在となるためにも「将来」でなく、「今」に全力を尽くすだけだ。

 この日の小川は、神宮室内で行われた秋季練習に参加し、ブルペンで50球の立ち投げ。メジャーで通算7度のノーヒットノーランを達成した往年の名投手、ノーラン・ライアン氏のような高々と左足を上げるフォームのため、クイックに難があるとされてきたが、シーズン終了後には課題修正にも取り組んできた。

 11月1日からは愛媛・松山でヤクルトの秋季キャンプに参加する。「(台湾戦を)逆算してブルペン投球をやっていきたい」。今季の成績を考えれば、11月8日の初戦に小川が先発を任される可能性は高い。「もし投げさせてもらえるなら気負うことなく自分の投球をしたい」。初陣となる小久保監督へ、自らの手でメモリアル球を手渡したい。小川にとっては絶好の侍デビューとなりそうだ。

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