村田氏 逃げない姿勢と稲尾超え評価 2年前マー君に“品格ダメ出し”

[ 2013年10月29日 06:00 ]

沢村賞を受賞し報道陣から24本のバラをプレゼントされた楽天・田中
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沢村賞発表

 異例のスピード選考だった。委員会が始まってわずか10分余り。委員長代理の平松氏は満場一致で楽天・田中に決まったと報告した。

 「全く議論なく決まった。1年間負けないというのは信じられない成績」と絶賛。2年前の受賞時に「ガッツポーズはやめてほしい」と注文を付けた村田氏も飛ぶ統一球で被本塁打6(規定投球回数以上の投手で最少)、32四球を強調し「ピンチも速球で逃げなかった。稲尾さんの連勝記録を塗り替え、偉大な投手を印象付けた」と評した。

 オリックス・金子千は選考基準7項目全てクリア。田中は完投数(10以上)をクリアできなかったが、開幕24連勝や防御率唯一の1点台(1・27)など驚異の成績で「(5項目クリアの広島・前田健を含め)他の追随を許さなかった」と平松氏。新任の工藤氏も「投手で最も難しい調整で他の投手を圧倒した。素晴らしい」と脱帽した。欠席した堀内委員長、北別府氏も田中を推し、異論は出なかったという。

 <選考委員>堀内恒夫委員長、平松政次、村田兆治、北別府学、工藤公康の各氏

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