杉内 シリーズ男本領だ 4人目両リーグ白星へ「飛ばしていく」

[ 2013年10月29日 06:00 ]

リリースの位置を確かめる杉内

日本シリーズ第3戦 巨人―楽天

(10月29日 東京D)
 コナミ日本シリーズ2013は29日、舞台を東京ドームに移して第3戦を行う。巨人は30日に33歳となる杉内俊哉投手が先発。ケガで昨年終盤を棒に振った左腕は、巨人のユニホームを着て初の日本シリーズに気合十分。昨年5月に無安打無得点を記録した楽天相手にシリーズ4勝目を目指す。楽天は、DH制を採用しないセ・リーグ本拠の試合で、主砲アンドリュー・ジョーンズ(36)を初めて左翼手として起用する。

 2年分の思いを指先に込める。取材に応じていた巨人・杉内の言葉にグッと力がこもった。

 「昨年は投げることができなかった。今年はここを目標にしてきた。チームが勝てるように。ただただ、それだけです」

 移籍1年目の昨季はレギュラーシーズン12勝も、9月末に発症した左肩違和感でポストシーズンの登板はなかった。チームが日本一になる戦いで登板すらできず、「ああいう舞台で活躍することに期待して、獲ってもらったと思う。チームが勝つのはうれしかったけど、見ているばかりの野球は面白くなかった」と複雑な心境ものぞかせた。

 だからこそ今季開幕時、原監督と向き合い「今年一年間、トータルで戦おう」と誓いを立てた。その集大成のマウンドに向け、この日は強めのキャッチボールを繰り返し、短距離ダッシュで体の切れを出した。「楽しみ。この2試合は接戦。飛ばしていきますよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 楽天には昨年5月30日(東京ドーム)に無安打無得点を記録。ソフトバンク時代にも何度も対戦を重ねた。ただし、今季の主力メンバーは昨年までとは一変。そこは「配球など、しっかり見ながらやっていきたい」。信頼するスコアラー陣による資料をもとに、女房役の阿部と対策を練る。

 第2戦で相手エースの田中が1失点完投。一昨年までパ・リーグでしのぎを削った右腕に「彼は別格」と謙遜したが、杉内も日本シリーズ通算4試合登板で3勝0敗、防御率0・61。圧倒的な数字で短期決戦の戦いを心得る男は「流れが向こうに行きつつある。それを止めたい。勝てばこちらにくる。そういう投球をしたい」とうなずいた。

 勝てば西武、ダイエー、巨人で勝利した工藤以来、史上4人目となる日本シリーズでの両リーグ白星。「勝つこと。4つ勝つこと」。2年ぶりのひのき舞台に準備は整った。

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