「超鯉党」内藤哲也が開幕投手の広島・九里に熱きエール「この瞬間を目いっぱい楽しんで」

[ 2024年3月29日 05:00 ]

広島・九里にエールを送る内藤哲也(撮影・木村 揚輔)
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 プロ野球は29日、セ・パ両リーグが同時開幕し、各地で6試合が行われる。6年ぶりのリーグ制覇を目指す広島は、敵地・横浜に乗り込みDeNAと3連戦。初の開幕投手を務める九里亜蓮投手(32)に、大の鯉党で右腕と親交のあるIWGP世界ヘビー級王者の新日本プロレス・内藤哲也(41)が「今を楽しめ」とエールを寄せた。

 開幕投手に決まった時は、めちゃくちゃうれしかったですし、楽しみです。九里選手には今という、もう二度と戻らない、この瞬間を目いっぱい楽しんでほしいです。その楽しんでいる姿を見て、僕も楽しませてもらうので、開幕戦での完封勝利を期待しています。

 僕は、膝を2回手術していて、目も3回手術して、最近は見えにくくなってきています…。年齢とともに、自分のレスラーの終わりも意識してくる中で、“今”という言葉をよく使います。“今”というのは、二度と戻らない時間です。新日本プロレスのレスラーとして“あの時、こうしとけば良かった”と後悔したくないですし、そのためにも“今”を一番楽しむことは大事かなと思っているので、九里選手にも、この言葉で激励させてもらいます。

 九里選手とは5~6年前に共通の知人を介して、広島で会う機会がありました。最初は体の大きさ、背の高さにびっくりしました。昔からカープが大好きで、九里亜蓮という投手は知っていたので、初めて会った時は“うわ本物だよ”と興奮しました。マウンドでは強気な姿勢が見られるので、強気のタイプの方なのかなと思っていましたが、マウンドを降りると、穏やかで、勝手に想像していたイメージとは違いましたね。

 プロレスが好きということで、僕の試合も見に来てくれます。気を使ってなのか、試合前は連絡が来ませんが、来てくれていることは知っているので、うれしく思っています。そして、九里選手と交わしている約束があります。

 それは東京ドームの花道を一緒に歩こうという約束です。今年1月4日の東京ドーム大会にも九里選手に来てもらい、僕はIWGP世界ヘビー級王座のタイトルを獲ることができました。いつかは、メインの試合で一緒に花道を歩きたいという思いがあります。実は16~18年まで在籍したジャクソンとは18年4月に広島で試合をした際、一緒にリングまで入場したことがあります。九里選手もシーズン後の12月、1月はできる機会もあると思うので、実現させましょう。

 去年はカープの試合を32試合生観戦しました。休日を利用して、マツダスタジアム、甲子園、バンテリンドームなど、去年だけで、全国10球場に行くほどカープが大好きです。九里選手が投げた試合も5試合見て、2勝0敗(3試合は九里に勝敗つかず)と負け知らずです。カープから力をもらい、いい刺激をもらっています。32試合も見に行っているぐらいなら、もっと練習しろよと言われそうですが、本当にいい刺激をもらえるんです。

 一方、試合を見ていると、悔しさも出てきます。何万人もの前で試合をして、注目されて、一瞬で多くの人の心を動かしている姿を見ると、なぜか悔しい気持ちも湧いてきます。それだけ多くの人の心を一瞬で動かすのは、すごく大変なことです。それをやり遂げている九里選手は格好いいです。今季も活躍を一ファンとして願っています。 (新日本プロレス 内藤哲也)

 ◇内藤 哲也(ないとう てつや)1982年(昭57)6月22日生まれ、東京都出身の41歳。2006年5月27日に新日本プロレスでデビュー。主なタイトルにIWGP世界ヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座など。得意技はデスティーノ。90年代前半に広島の足を絡めた機動力野球に魅了され、ファン歴30年。17年からは、マツダスタジアムでの公式戦で流れる「それ行けカープリレー映像」に出演。自身の入場曲「内藤哲也のテーマ『STARDUST』」は18年から九里が登場曲に使用。1メートル80、102キロ。

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