NYポスト記者 大谷翔平に辛辣意見「MLB最高の秘密の守人」「実際には誰も彼のことを何も知らない」

[ 2024年3月29日 13:09 ]

大谷翔平(右)と水原一平氏
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)の専属通訳を務めた水原一平氏(39)の違法賭博疑惑をめぐり、「ニューヨーク・ポスト紙」の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏がまたも辛辣(しんらつ)な意見を寄せた。

 ヘイマン氏は違法賭博問題が明るみになった直後にも辛辣な記事を執筆。「大谷陣営のストーリーは、長年の通訳である元友人(水原氏)は大谷を何年も騙(だま)してきた素晴らしい俳優であり、おそらく大谷は騙されやすくナイーブで、さらに親友の趣味が本当にひどいというものだ。それは正しい話かもしれない」などと主張していた。

 ヘイマン氏は28日(日本時間29日)にも「大谷翔平はMLB最高のシークレットキーパー(秘密の守人)」と題した記事を執筆。「確かにフィールドで7000万ドルを稼ぎ、フィールド外で6500万ドルを稼いでいる男が、相対的なペニー(わずかな金額)を賭けてすべてを危険にさらすとしたら誰もが驚くでしょう。しかし、エンゼルスのチームメートが大谷について何か特別な洞察を持っているかというと、それは非常に疑わしい。彼のチームメートも私たちと同じです。彼の野球での偉業以外に、彼らは大谷のことを知らない。彼が結婚したことを発表したとき、彼にガールフレンドがいることさえ知っていた人はいますか?元チームメートたちもその些細な事に驚いたようだった」とこれまでに大谷がプライベートを明らかにしていなかったことを指摘した。

 そして「大谷の最も驚くべき点は、彼の野球の能力を超えて、多くのメディアがあらゆる動きを監視し記録しているにもかかわらず、実際には誰も彼のことを何も知らないことだ。報道内容はたった1枚の大きな美しい写真です。誰も洞察力を持っておらず、ましてや内部情報などありません」と続けた。

 さらに「その理由の1つは、彼が話さないこと。例え、話をしたとしても、日本のメディアに対してさえ注目すべきことを何も言わないことだ。もう1つの部分は、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が親切に彼の“緩衝材”と呼んだもので、大谷が周囲の人々と交流するのを避けるよう手助けした、あるいはそうさせなかった元通訳で元親友だ。そのいつもの相棒である水原一平氏は、現在MLBが捜査している賭博スキャンダルで少なくとも450万ドルを盗んだ悪徳オペレーターとして大谷から告発されているが、常に通訳というよりも用心棒のように見えた。彼は大谷のプロテクターの役割を果たし、少なくとも最新の話によれば、大谷はプロテクターからの保護を最も必要としていた」とした。

 大谷は25日に会見を開き「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていたことになります」と声明を発表したが、ヘイマン氏は「野球界の最大の物語に光を当てるためにまだ質問に答える必要があり、私は彼がそれをするかどうか確信が持てない」と指摘。さらに「私は最初の話、つまり大谷が水原氏の借金を気前よく返済した話が正しい話であることを祈り続けるつもりだ」と水原氏が最初にESPNの取材に対して答えた内容を信じると私見を述べた。

 そして「大谷が水原氏の被害にあったという新しいストーリーは、彼らが固執しているもののようだが、それは正しいかもしれない。もちろん、それは大谷がお金のことを何も知らないことを意味し(可能性は高い。もし彼がお金に興味があれば、エンゼルスタジアムの駐車場の向かいにある何の変哲もないマンションに何年も住んだりしないだろう)、最悪のファイナンシャル・アドバイザーがいることを意味し(これも可能性は高い)、彼はおそらく、ペテン師であることが判明した友人に秘密の財務情報を渡したのだろう(問題外ではない)。財務管理者は、少なくとも450万ドル(50万ドルの引き出しが9件確認されている)をどのように消失させたかを説明する必要がある。そして、ブックメーカーとされる人物は、なぜ30万ドルから50万ドル(そう、彼は史上最高の報酬を得た野球通訳だったようだ)を稼ぎながら、何百万ドルもの負債を負いながら賭けを続けることが許されたのかを明らかにする必要がある」と指摘した。

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