阪神・岡田監督ドヤ顔「一発かましたったわ」 オドーア電撃退団ネタで巨人・阿部監督に先制“口撃”

[ 2024年3月29日 05:15 ]

開幕前の監督会見を行う阪神・岡田監督(左)と巨人・阿部監督 (撮影・西川祐介)
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 プロ野球は29日、セ・パ両リーグが開幕を迎え、昨季王者の阪神は敵地で巨人との伝統の一戦に臨む。阪神・岡田彰布監督(66)は28日、東京ドームで実施された開幕前日会見に出席。26日に発表された新助っ人オドーアの“電撃退団ネタ”を持ち出して巨人・阿部新監督をイジり、笑いを誘った。2リーグ制以降では球団初の連覇に挑むシーズン。その初戦を1番・近本、4番・大山を中心としたベストメンバーで挑むことも明かした。

 プロ野球の監督にはトーク力も必要だと言わんばかりだ。岡田監督は、会見場から出ると「ちょっと一発、かましたったわ」と、ドヤ顔を見せた。

 関西弁でよく使われる、食らわせるという意味の「かます」を発揮したのは、その数分前。開幕前日の共同会見だった。優等生発言で場を進行させる巨人・阿部監督を横目に、いきなり切り込んだ。

 「一番注意していたのは新外国人だったんですけどね。ちょっとなんかね、拍子抜けして」

 巨人は、メジャー178発のオドーアが2日前の26日に退団したばかり。時事ネタで新米監督をイジると、重かった場内の空気が一変、報道陣の大爆笑が起きた。2球団10年目の監督歴、リーグ制覇2回、日本一1回の実績、さらにユーモアセンスがあるからこそなせる業。ホームの相手から主役の座を完全に奪った。その後のペン記者との囲み取材でも「だから、ホンマの話やんか。一番の新戦力は外国人やったんやから」と悪びれることなく、笑いを誘った。

 チームの懸案事項が解消されたことが、大胆な笑いの取り方につながったのか。オープン戦の終盤に欠場した近本、大山、森下が開幕戦に先発出場できることを、改めて明言。「ある程度、思っているメンバーで開幕を迎えられる」。2年連続で開幕投手を託す青柳も、去年とは状態が違うと見込む。だからこそ、「オフから今年は巨人が一番のライバルになる」と一目置き、佐々木、門脇らの走力に警戒をしながらも、「今年の方がまだ(開幕戦の)不安はないわ」と言い切った。

 監督2年契約の最終年であり、球団としては2リーグ制以降、球団初のリーグ連覇に臨むシーズン。15試合も残して優勝を決めた昨年の成功体験を横に置き、「混戦になるよ」と気を引き締める。

 「相手が向かってくるのはあれやけど、こっちとしては別にな、受ける態勢っていうかな、そんなことをやる必要はないし。今までやったことがない連覇をやろうとしているわけやからさ、それだけのことよ。最終的に一番上にいるのが(一番いい)な」

 野球の知識、勝負勘、メディアを使ってチームを盛り上げる話術も衰えを知らない。今年もセの主役は、譲らない。(倉世古 洋平)

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