中央学院・中村彩夏マネ 吹奏楽と“二刀流”ジャージー姿でフルート奏でる「夢のようで楽しい」

[ 2024年3月29日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第9日準々決勝   中央学院 5―2青森山田 ( 2024年3月28日    甲子園 )

吹奏楽部と一緒にフルートを演奏する中村彩夏マネジャー
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 【百花らんまん】中央学院の二刀流は遊撃手を兼任する最速148キロ右腕・颯佐(さっさ)心汰(3年)だけではない。「シダックスファイヤー」や「サクラ大戦」の応援曲で沸いた一塁側アルプス席。吹奏楽団の一員に野球部のジャージー姿でフルートを奏でる中村彩夏マネジャー(3年)がいた。

 「夢のようで楽しい。久しぶりで結構、感覚を忘れていたんですけど“選手たちを応援したい”という思いと“楽器が好き”という思いで吹けるようになってきました」

 中学時代は吹奏楽部。担当楽器のフルートは母・梨絵さんから譲り受けた宝物だ。大会直前に吹奏楽部が演奏者を増やすため有志を募集。高校では野球部マネジャーとなり演奏から離れていたが「甲子園で吹いてみたい」と志願した。

 女子マネジャー5人は常に考え、新しいことに挑戦してきた。食事の準備や練習場の清掃などに加え、選手らへの取材を公式サイトで発信する「マネジャー日記」など広報活動も担う。「一人一人、得意なことが違うので力を合わせて一つのマネジャーになっていく」とスキルを磨き「戦力」となってきた。

 誰よりも一番近くで支えてきたナインに届けた音色で勝利に貢献。「みんなの頑張りを見ることができて幸せ」と笑顔が輝いた。(柳内 遼平)

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