【センバツ】星稜は軽い調整で疲労回復に専念 健大高崎・青柳監督の采配も警戒

[ 2024年3月29日 14:51 ]

グラウンド状態を確認する星稜・山下監督
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 第96回選抜高校野球大会は29日が準決勝を前にした休養日となり、星稜(石川)は西宮市内のグラウンドで調整した。

 練習ではなく“調整”なのは連戦の疲労回復を優先したため。グラウンドは夜通し降った雨で大きな水たまりができており、山下智将監督は「グラウンド状態がかなり厳しいと連絡が入っていましたたので。きょうはもう疲労除去です」と午前10時からの練習をランニング、ストレッチ、素振りなどにとどめて引き揚げた。

 「健大高崎さんは投手・打者・走塁、すべてにおいて全国のトップクラスのチームだと思いますし、特に今年は戦力が非常に整っている。なかなか厳しい試合になると思いますが、うちらしく1点を大事に取りにいって、最後は1点でも多く点を取って勝ちたいと思います」と山下監督。特に「青柳監督はもう何をしてくるか分からないというか…。凄いですよね。奥が深くて」と警戒する。左腕の佐藤龍月、右の石垣元気の2枚看板の攻略はもちろんだが「期待する一つは“機動破壊”。足を使ってくるチームですからしっかり警戒して。向こうのキャッチャーの箱山君に負けないように防いでほしい」と2年生捕手の能美誠也に重要任務を与えた。

 元日の震災で石川県勢に注目が集まっている。「うちにも何日か避難所で生活した子もいますし、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ってる最中に…とかありました。何か頑張りたいっていう気持ちはあると思います」と山下監督は話す。松井秀喜氏でも成せなかった選抜4強は通過点。被災した石川県民の思いも背負って30日の準決勝・健大高崎との一戦に臨む。

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