大谷翔平が水原一平氏不在ベンチで他選手と積極的に情報交換したワケ「初めてのチームの選手たちは…」

[ 2024年3月29日 08:55 ]

ナ・リーグ   ドジャース7-1カージナルス ( 2024年3月28日    ロサンゼルス )

初回の第1打席でバットを見つめる大谷(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が28日(日本時間29日)、本拠地開幕戦となったカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場。3打数2安打とマルチ安打をマークした。

 ドジャースタジアムに詰めかけた大勢のファンから大歓声を浴びながら、初回無死一塁の第1打席は二塁打、5回1死の第3打席で右前打を放つなど、期待に応えるマルチ安打で本拠デビューを飾った大谷。

 ヒット以上に印象的だったのが、ベンチで他の選手と情報交換するなど積極的にコミュニケーションを取るシーンが多く見られたことだった。

 これまでは専属通訳だった水原一平氏が常にそばにいたが、韓国での開幕第2戦を前に違法賭博問題などで解雇。長年連れ添った“相棒”は不在となった。

 それでも初回、二塁打を放ってオーバーランし、走塁死となった後はベンチに戻ると、ディノ・イブル三塁ベースコーチや一塁走者だったベッツと身振り手振りをしながら直接会話する場面が映し出され「ちょっと僕の方が早めに(二塁ベースを)ターンしてたので、その分、ディノ(三塁コーチ)がジャッジをした時に僕がムーキーに合わせないといけなかった。キャンプでそのシチュエーションがなかったので、今日確認して次、また修正したいなと思います」と走塁について確認しあったことを説明した。

 また、7回無死一塁の第4打席で空振り三振に倒れると、後続打者のマンシーと相手投手の球筋など情報交換する場面も。「自分の打席の感覚とか聞かれて、投手のボールであったり、どういう変化なんだとか、比較的エンゼルスの時もやってたので、そこに関しては問題ないかなと思います」とエ軍時代からやってきたこととしつつ「僕がどう見えてるか、初めてのチームの選手たちは知らないですし、なので僕がどういう感覚で見えているのかを共有するのは大事かなと」と意図を語った。

 水原氏の疑惑により同情だけでなく憶測や批判など様々な声が渦巻く中、韓国から戻ってからのオープン戦は3戦連続無安打と騒動の影響を感じさせたが、本拠地開幕戦できっちり2安打し“水原ショック”の不安を払拭した。

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