巨人・阿部監督 梶谷を「場数踏んでると違うんだな」と絶賛も「きょう勝つためだけにやってません」

[ 2024年3月29日 21:41 ]

セ・リーグ   巨人4―0阪神 ( 2024年3月29日    東京D )

<巨・神>監督初勝利の記念球を手にする阿部監督 (撮影・西川祐介)
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 巨人が阪神との開幕戦に4―0で快勝し、4年ぶりV奪回を目指すシーズンで白星発進。球団創設90周年のメモリアルイヤーから指揮を執る阿部慎之助監督(45)は初陣を勝利で飾った。

 巨人の開幕戦勝利は2022年以来2年ぶり。2リーグ制後の巨人で新人監督の開幕戦勝利は1950年松竹戦の水原茂監督、1981年中日戦の藤田元司監督、2016年ヤクルト戦の高橋由伸監督以来8年ぶり4人目で、伝統の一戦では初の快挙となった。

 昨年11月に早くも阿部監督が開幕投手として公表した戸郷が初の大役で6回4安打無失点と好投して今季1勝目。ドラフト1位・西舘が1回無安打と好デビューを飾ると、中川、大勢とつないで逃げ切った。

 ナインから記念球を受け取った阿部監督は初陣初勝利に現役時代の「最高で~す!」から“進化”した「最高ですね」と第一声。さらに「いや、最高ですよ」と感慨深げな表情で続けた。

 戸郷については「本当によく投げてくれましたし。若きエースとしてね、よく頑張ってくれました」と称えた新指揮官。

 新人・佐々木の遊ゴロで吉川が先制&決勝のホームに生還した5回の1点について、ノーヒットでも1点取る阿部野球らしい得点だったのではと振られると「そうですかね」とし、「らしい、今年最初の得点だったかなと思います」と続けた。

 この日最大のクライマックスは3回のピンチで飛び出した梶谷のダイビングキャッチだったが「本当ね、さすがだなと思いながら見てました」とし、その梶谷が5回に貴重な追加点となる1号2ランを放ったことについては「やっぱり…ね。場数踏んでると違うんだなと思いながら。素晴らしいと思って見てました」と称賛した。

 中大の後輩でもあるドラフト1位・西舘の無失点デビューについては「初登板で、3点ありましたし。凄くね、いい内容で。初登板とは思えないようなね。本人は緊張したみたいなんですけど。これをね、またずっと、もっと厳しい場面で投げなくちゃいけないピッチャーだと思ってますんで。今後につなげてもらいたいなと思っています」と話した。

 そして、「きょうはジャイアンツファンもタイガースファンも凄く盛り上げてくださってありがとうございました」と巨人ファンだけでなく阪神ファンにも感謝した阿部監督。

 最後に「きょう勝つためだけにやってませんので。もうきょうはきょう、あしたはあしたで。少しだけ余韻に浸ってすぐ切り替えて。あしたからまた精一杯やりますんで、ぜひ応援してあげてください」と呼びかけると、4年ぶりV奪回を願うG党から大歓声を浴びていた。

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