DeNA・度会のオープン戦首位打者 全打席を見た記者は断言する 本物の数字だと

[ 2024年3月29日 08:00 ]

<DeNA練習>オースティン(左)と話す度会(撮影・島崎忠彦)
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 DeNA・度会隆輝外野手(ENEOS)が、29日のシーズン開幕の広島戦で「1番・右翼」でデビューする。オープン戦では打率・434でドラフト入団の選手では14年の井上(ロッテ)以来、10年ぶり2人目の「新人首位打者」を獲得。56打席で12球団最多の23安打を積み上げ、3割打者さえいない中での4割超えとなった。

 その全打席を見た記者に、各方面から「度会は本物ですか?」と問い合わせが来る。「データを取るために相手チームが打たせたのではないか」、「シーズンがスタートすると、こうはいきませんよね」などなど…。そういった人たちに記者は言う。「日本ハムとの3連戦を見ましたか?」と。

 22~24日にエスコンフィールドで行われたオープン戦ラストの3連戦。度会は全3試合に「1番・右翼」で先発出場し、13打数7安打、打率・538を残した。22日は日本ハムで開幕投手を務める伊藤から、内角に入るカットボールを流し打って左前打。23日は左腕・福田の初球のスライダーを右越え二塁打。24日は、同じく左腕の河野の初球スライダーをセーフティーバントで三塁内野安打とした。DeNA担当4年目の記者も「凄いバットコントロール…」と驚き、三浦監督も「オープン戦の後半は一線級の投手を打ち続けた」と賛辞を惜しまない。

 だから答えは「本物です」だ。当然、1年目となる今季はプロの壁を痛感することもあるだろう。心身で疲労もたまり、打率が低迷する時期だってあるかもしれない。だが、確実に言える。度会の未来は明るい。2月1日の春季キャンプ初日から黄金新人が見据えていたのは、シーズン開幕戦。「度会劇場」が、もうすぐ開演する。(記者コラム・大木 穂高)

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