日本ハム・伊藤 大谷以来9年ぶり開幕投手白星へ「ワクワクしている」

[ 2024年3月29日 06:00 ]

壁に向かってメディシンボールを投げる伊藤(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 さあ、開幕だ。日本ハム・伊藤大海投手(26)が29日のロッテ戦で自身初の開幕投手に臨む。28日はZOZOマリンで最終調整。2年連続最下位からの脱却に向け、19年以来5年ぶりの開幕戦勝利に導き、チームの開幕投手としても、15年の大谷翔平投手(29=現ドジャース)以来の白星をつかんでみせる。

 186日。昨年9月25日に、伊藤が新庄監督から大役を任されてから、29日の開幕戦までの日数だ。長いようで短い。24年の船出を背負い、万全の準備を進めてきたから、不安より楽しみのほうが大きい。

 「ワクワクしている。このオフ、楽しむことが一番だと感じた。あまり気負いすぎず、(松本)剛さんも4点取ってくれると言っていたので。それを信じて投げたい」

 尊敬してやまないパドレスのダルビッシュや、WBCでも共闘したドジャース・大谷も通った道。04年北海道移転後では、道産子初の開幕投手になる。地元の鹿部町ではパブリックビューイングが行われる予定で、「楽しみにしてくださってうれしい。僕の生まれた97年に(元横浜で同町出身の)盛田幸妃さんも開幕投手をしている。凄く大きな縁を感じる」と地域を挙げての応援も味方につけるつもりだ。

 2週間ほど前から、ロッテ打線の映像を見ながら研究し、対戦のイメージを膨らませてきた。警戒する打者には同じ「大海」の名を持つ岡を挙げる。1年目の21年4月21日のロッテ戦で7回3失点で勝利投手の権利を得て降板も、9回に岡がサヨナラ2ランを放ってプロ初勝利を逃した。「僕が打たれたわけではないが、プロ初勝利かという時に痛い目を見たので。気を付けたい」と気を引き締める。

 大きな期待は意気に感じるタイプだ。「開幕投手はもしかしたらまたやるかもしれないけど、1回目は今回しかない。しっかり準備して迎えられたらいい」。今季のチームスローガンは「大航海」。その右腕で、力強く船出をけん引する。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月29日のニュース