阪神・青柳　レジェンドに並ぶ!　球団6人目の2年連続開幕戦先発勝利へ「アウトを一個ずつ丁寧に取る」

インタビューを受ける阪神・青柳（撮影・大森　寛明）
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　歴史に名を刻む開幕マウンドにしてみせる。2年連続で大役を務める阪神・青柳が狙うのは18年のメッセンジャー以来、2リーグ制以降では球団6人目7度目となる2年連続の開幕戦先発勝利。前日は、緊張感を漂わせながら静かに闘志を燃やした。

　「（初回の）入りも大事だし、開幕戦自体が大事だと思うので、アウトを一個ずつ丁寧に取っていく。そうなるような投球ができたらいいと思う」

　この日は本人の希望で本番のマウンドに上がり、14球投げ込んで準備を整えた。「（練習で）先に上がっているかは違う、本当にいい準備ができている」。東京ドームの巨人戦は21年5月14日から自身5連勝中。敵地でも働く“地の利”を生かして球団史に残る白星をもぎ取るつもりだ。

　巨人の開幕スタメンに並ぶはずだったオドーアの電撃退団という想定外の事態も直前に起こったが、9年目右腕は泰然自若。「逆にそこに梶谷さんか松原が入ってくると思うので、警戒しないといけないバッター。誰が入ろうが一個、一個アウトを取れたらいい」と自らに言い聞かせるように繰り返した。

　昨季は最終的に8勝をマークするなど巻き返したものの、2軍降格を経験するなど不完全燃焼の一年だった。後輩の村上が台頭し、伊藤将も開幕投手に強い意欲を示す中でも、岡田監督から栄えあるマウンドを任された。

　「僕じゃない人が選ばれたら、と言う人もいるかもしれない。本当に試合の中で結果で示すだけ。（チームに）勝ちがつくような投球ができたら」

　青柳の快投が、連覇への号砲となる。（遠藤　礼）