DeNAドラ1・度会 「人生に一度きり」プロ初打席はフルスイング予告 OP戦“5冠”の勢いままに

[ 2024年3月29日 05:30 ]

ポーズを決める度会(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)は28日、プロ初打席でのファーストストライクをフルスイングすることを誓った。29日の広島との開幕戦(横浜)は「1番・右翼」での出場が決定的。オープン戦では打率・434での首位打者など5部門で12球団トップだった黄金ルーキーは、精神集中のための成功の言葉を自らに投げかけ続けて出陣する。

 度会は、人さし指を天に突き刺しポーズを決めた。そして声を弾ませた。「目標の、夢の舞台の思い入れのある初打席。人生に一度きりなんで、中途半端は嫌だしファーストストライクをフルスイングしますっ!」

 開幕前日。正午からの全体練習から、持ち前の明るい性格で声を張り上げ続けた。球団では09年松本啓二朗以来、15年ぶりの新人開幕1番が確定済み。大役を託した三浦監督も「想像を超える選手になるのでは」と動き回る姿に目を細めた。

 それだけの期待を抱かせたオープン戦だった。16試合で53打数23安打、打率・434。24日の日本ハムとの最終戦最終打席で規定打席に達した「持ってる男」は、14年井上(ロッテ)以来10年ぶり2度目の新人首位打者に輝いた。安打数、出塁率、長打率、OPS(長打率+出塁率)と5部門で12球団トップ。指揮官は最終戦直後に「度会は1番でいきます」と打ち明けた。

 実は本人が監督に「1番・右翼」を告げられたのは、その2日後の26日。「もう知っていると思うが隆輝らしくやればいい」と肩を叩かれ、「はいっ」とうなずいたという。

 プロ初経験となる本拠地ナイターだが、社会人時代に経験済み。横浜高時代から慣れ親しんだ球場で「特に緊張もありません」と気負いはない。度会流の自己暗示にも余念がなかった。「明日の朝から“俺ならできる”と唱えます。永遠に唱えます」と集中力を高めるため、自身に言い聞かせ続けるという。

 26年ぶりの優勝を目指し、まずは就任から過去3年は開幕戦は黒星続きの指揮官に1勝を届けたい。相手投手の九里とは初対戦だが「豪快なスイングをしたい。自分が打てば一気に勢いが出る」。大歓声の中で度会らしく、思い切りのいいスイングで幕を開ける。(大木 穂高)

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