阪神・高橋の復活ロードを見つめる後輩たち うなだれる先輩には「ダメじゃない、ダメじゃない」

[ 2024年4月28日 09:20 ]

阪神・佐藤蓮
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 「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」からの復活を目指す阪神・高橋遥人投手(28)が、25日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で2度目のリハビリ登板に臨み、1回3安打1失点だった。

 893日ぶりの対外試合登板となった前回17日の同オリックス戦(鳴尾浜)同様、平日にもかかわらず多くのファンが球場に駆け付けて声援を送っていた。“注目度”の高さは同僚たちも同じ。スタンド横には、昨年9月に右肘のトミージョン手術を受けた小川、そして今月、同手術を終えたドラフト1位の下村の姿もあった。高橋は22年にはトミージョン手術を経験。同じ手術を受けた2人にとっては、1軍マウンドを目指す先輩左腕の足跡が、復活への“道しるべ”になっているのかもしれない。

 登板を終えた高橋と選手寮ですれ違ったのは同郷(静岡)の後輩・佐藤蓮。3安打1失点の内容で「あ~ダメだぁ、ダメだぁ」とうなだれる先輩に佐藤は「ダメじゃない、ダメじゃない」と言い返したそうだ。同じ育成から巻き返しを期す佐藤ももちろん、先輩に負けていられない。「自分も頑張らないと。行ってきます」とその日の登板に備えるためブルペンへ向かった。

 それぞれの視線は違っても、復活への道を一歩ずつ進む背番号129に刺激を受ける後輩たち。「高橋遥人の完全復活」にはチーム全体に波及するような大きなパワーが潜んでいる気がする。(遠藤 礼)

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