大谷 4回1安打無失点、勝ち投手の権利持って降板 5K、最速160キロ 「大谷ルール」で打者継続

[ 2023年3月9日 20:53 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―中国 ( 2023年3月9日    東京D )

WBC1次R<日本・中国>好投する大谷(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は9日、日本が入る1次ラウンドB組が東京ドームで開幕。日本は中国との初戦に臨んだ。大谷翔平投手(28=エンゼルス)が「3番・投手兼DH」の投打二刀流で、初めてWBCの舞台に立った。国際大会でのリアル二刀流出場も初。

 大谷は「大谷ルール」の下、投打の二刀流で自身初のWBCのマウンドに上がった。世界一奪回を目指す大事な初戦。カナダ人の球審とは通訳なしで会話を交わし、投球練習から早くも場内からはどよめきが起こった。プレーボール後、初球となる157キロを投げ込むと、さらにどよめきと歓声が大きくなった。

 初回は最速158キロとスライダーを軸に、空振り三振、遊ゴロ、三ゴロで無失点。3者凡退に仕留める最高の立ち上がりを見せた。

 2回は最速160キロ、159キロのツーシームにスライダーも交えて、一ゴロ、空振り三振、見逃し三振に仕留めた。

 3回はボール球が先行したシーンもあったが、遊ゴロで1死。続く打者に対し、二塁と中堅の間に落ちそうな打球をヌートバーがスーパーキャッチ。これにはバンザイして喜び、最後は二ゴロで締めた。

 球数34球で4回のマウンドへ。2番のヨウ・シンに対して160キロを連発したが、159キロを左前打されて完全投球はストップした。それでも続く後続を連続三振に仕留めた。結局、大谷は3回1死まで完全の4回1安打無失点5奪三振。49球を投げ、勝ち投手の権利を持って降板した。

 今大会は「大谷ルール」と呼ばれる全試合DH制を採用。先発投手はDHを兼任でき、降板後もDHとして継続して出場できる。大谷は打者として、1-0で迎えた4回に2点適時二塁打をマーク。降板後も指名打者として出場を続ける。

 大谷は14年日米野球と15年プレミア12は投手限定、16年強化試合は野手限定での出場だった。侍ジャパンでの登板は、15年11月19日のプレミア12の準決勝・韓国戦以来、2667日ぶり。舞台は同じ東京ドームだ。

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